MAZDA SPIRIT RACING RS Future concept(12号車)は、レースでの走行実証を通じて技術を鍛える開発車両です。
カーボンニュートラルへの取り組みに加えて、将来のスポーツカー開発を視野に、空力性能やシャシー性能の改善・検証に取り組んでいます。
MAZDA SPIRIT RACING RS Future concept(12号車)は、レースでの走行実証を通じて技術を鍛える開発車両です。
カーボンニュートラルへの取り組みに加えて、将来のスポーツカー開発を視野に、空力性能やシャシー性能の改善・検証に取り組んでいます。
ロードスターの特徴は、軽量な車体と優れたハンドリング性能にあります。そのため、鈴鹿サーキットや岡山国際サーキットのような、コーナーが多いテクニカルなコースで強みを発揮します。特にコーナリング時のフロントおよびリアのグリップ向上を狙った空力開発により、さらなるコーナリング速度の向上およびラップタイム短縮が期待できます。
12号車は参戦初期から空力性能の開発を実施してきました。2026年度の初戦である鈴鹿戦に向けては、空力性能の安定化と効率向上を狙い、以下のような技術を投入しています。
①フロントまわりの流れ改善
②前後空力バランス*1に対応したリアウイングの効率向上
これらの開発により、前後の空力効率を高めることでドラッグ*2の増加を抑えながら車両全体のダウンフォース*3を増やし、コーナリング速度の向上を実現しました。引き続き空力効率を追求し、車両のポテンシャルを引き出す車両開発を進めてまいります。
*1 前後空力バランス
前輪と後輪のどちらにどの程度空力が効いているか。崩れると曲がりにくさやスピンにつながる。
*2 ドラッグ
空気抵抗のこと。車両の後方に向かって発生。大きいほど車両速度が伸びない。
*3 ダウンフォース
車体を路面に押しつける空気の力。車両の鉛直下向きに発生。
ダウンフォースが大きいほどタイヤグリップが高くなり、コーナリング速度を向上できる。
ダウンフォースとドラッグはトレードオフの関係にあり、タイヤのグリップを得ながら抵抗を抑えることが重要。
これらの改良により、2026年度初戦の鈴鹿戦では、2025年度の予選タイムと比較して A/Bドライバーともに2秒以上のラップタイム短縮を実現し、ST-2クラス(2.4L~3.5Lの車両が参戦するクラス)と同等レベルとなる2'15.940というベストタイムを記録しました。
このように、12号車ではパワートレインに加えて、空力性能の技術検証も実施しています。
これらの技術検証活動を通じて、われわれは次世代のスポーツカー開発や”走る歓び”の実現に向け、「人を育て、技術を鍛える」ことを目標に挑戦を続けています。