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コーポレートガバナンス




基本的な考え方

マツダは、東京証券取引所が定めるコーポレートガバナンス・コードの趣旨を尊重し、株主をはじめお客さま、お取引先さま、地域社会、従業員などのステークホルダーと良好な関係を構築しつつ、透明・公正かつ迅速・果断な意思決定を行います。これにより、マツダの持続的成長および中長期的な企業価値の向上を目指し、コーポレートガバナンスの充実に継続的に取り組んでいます。

各詳細情報

体制

コーポレートガバナンス体制

マツダはコーポレートガバナンスを重要な経営基盤と位置づけ、取締役会の監督機能強化、取締役会による戦略的議論の強化、課題解決・変革をリードする執行体制の強化に取り組んでいます。

マツダを取り巻く事業環境が急速に変化する中、これらの取り組みを実効的に推進するための機関設計として監査等委員会設置会社を採用しています。また、役員の体制および報酬はコーポレートガバナンスの実効性を支える重要な要素であるとの認識のもと、取締役会の諮問機関として独立社外取締役が委員の過半数を占める「役員体制・報酬諮問委員会」を設置して、役員体制や報酬制度などに関する議論を深めています。

業務執行に関しては、監督と執行を分離して迅速・機動的な意思決定を可能とするため、執行役員制度を採用するとともに、取締役会の重要な業務執行の決定権限の相当部分を経営陣に委任しています。

全社最適の意思決定を機動的に実現するため、多様性のあるグローバルチーム体制のもと、全社重要方針・施策の審議や経営管理に必要な情報の報告などを行う「経営会議」を開催しています。また、複雑化する社会・経営課題に対し、機能横断的な視点から解決・変革を推進するため、経営役員*1および執行役員*2の2層構成の執行体制を採っています。

*1 社長を補佐し全社戦略を部門横断で具体化・推進する経営チームのメンバーであり、原則として各領域の最高責任者(CXO)。
*2 複数の重要事業領域の業務執行を統括。


マツダのコーポレートガバナンスの変遷

マツダのコーポレートガバナンス体制図

各機関構成と取締役会のスキル・マトリックス(2026年6月24日時点)
取締役会    
(監査等役員を含む)
人数 15名(社内8名、社外7名)うち、女性3名、外国籍1名
社外取締役比率     46.7%
女性取締役比率 20.0%
監査等委員会 人数 5名(社内1名、社外4名)うち、女性1名
役員体制・報酬
諮問委員会
人数 11名(社内4名、社外7名)うち、女性3名、外国籍1名
社外取締役比率 63.6%
スキル・マトリックス
スキル・マトリックス

取締役会

議長:代表取締役会長/構成:取締役15名(うち独立社外取締役7名)

取締役会は、経営の基本方針、戦略などの重要な業務執行を審議・決定するとともに、個々の取締役の職務執行の監督を行っています。取締役会は原則毎月開催しています。

【2025年度の開催状況】

開催回数:16回

分類 具体的な検討内容 年間件数
中長期戦略と
主要施策の
モニタリング
市場・販売 主要市場に係る戦略とその進捗など 7件 23件
商品・技術・研究開発 商品・技術に係る戦略、商品計画、電動化戦略・投資など 7件
⽣産・品質・サプライチェーン・コスト⾰新 ⽣産・品質・サプライチェーンに係る戦略とその進捗、2,000億円規模のコスト構造改⾰に向けた取り組みなど 4件
DX/AX、情報セキュリティ DX/AXに係る戦略とその進捗、情報セキュリティの⽅針・取り組みなど 3件
⼈事 ⼈事戦略、⾵⼟変⾰の⽅針とその進捗など 2件
財務関連 予算・業績⽬標、四半期決算、資⾦調達計画、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応など 6件
サステナビリティ・環境関連 サステナビリティ課題への対応に関する⽅針、カーボンニュートラルに係る取り組み・投資など 4件
役員体制・報酬関連 役員の選任・担当役職などの変更、取締役候補者の決定、代表取締役の選定、役員報酬額・株式報酬に関する決定など 6件
ガバナンス関連 リスク管理・コンプライアンス・監査・⼈権デューディリジェンス・型式指定申請に係る不正事案を踏まえた再発防⽌の取り組みの⽅針・進捗、取締役会の実効性の分析・評価など 10件

取締役会の審議の活性化を支える取り組み

取締役会における建設的かつ実効性の高い議論を促進し、中長期的な企業価値向上につながる意思決定の実現を目指しています。取締役会の議題については、法令などに基づく審議案件に加え、取締役会実効性評価により特定された重要テーマなどについて、事務局(法務部)が上程部門と連携して、年間上程計画に織り込むことで戦略的な議論の充実を図っています。

また、中長期戦略や経営課題については、取締役会での審議に先立ちオフサイトミーティングを開催し、社外取締役と経営陣が十分な時間をかけて議論を深め、社外取締役の客観的かつ多角的な視点からの意見や提言を、戦略や施策の検討に反映しています。

社外取締役に対しては、毎回の取締役会で審議する案件の内容や背景、戦略上の位置づけなどを事前に説明するとともに、その他の重要な情報についても適宜共有しています。また、販売・生産拠点の視察や試乗会、社内外の各種イベントへの参加機会を設けることで、事業環境や事業活動への理解促進を図っています。

さらに取締役の研鑚機会として、取締役の役割・責務、コーポレートガバナンス、DX・サイバーセキュリティ、サステナビリティ、ファイナンスなどの分野について、個々のニーズに応じた研修の受講機会を継続的に提供しています。

取締役会オフサイトミーティングの様子

役員体制・報酬諮問委員会

委員長:代表取締役会長/構成:取締役11名(うち独立社外取締役7名)

役員体制・報酬諮問員会は、取締役会の諮問機関として、取締役候補者および執行役員の指名・選解任、役員構成、候補者の育成、報酬支給の方針および報酬体系などについて審議しており、その結果を取締役会へ答申しています。

【2025年度の開催状況】

開催回数:5回

分類 具体的な検討内容(主なもの) 開催回数    
役員体制
  • 取締役および執行役員の人選・構成の妥当性
  • 取締役会として経営戦略の実現に必要な多様性やスキルを確保していることの確認
  • 経営幹部の育成および人材プールの形成が適切に進んでいることの確認
2回
役員報酬
  • 取締役(監査等委員である取締役を除く)の報酬内容について、取締役の個人別の報酬などの内容についての決定方針を踏まえた妥当性
  • 取締役(監査等委員である取締役を除く)の報酬水準(規模・業種が類似するベンチマーク企業群との比較)の妥当性
  • 業績連動金銭報酬および業績連動型譲渡制限付株式報酬の業績指標・目標値などの妥当性
3回

監査等委員会

委員長:独立社外取締役/構成:取締役監査等委員5名(うち独立社外取締役4名)

監査等委員会は、取締役会における議決権の行使および株主総会における取締役(監査等委員である取締役を除く)の人事、報酬に関する意見陳述権の行使などを通じて、取締役会の意思決定過程および取締役の業務執行状況の監査・監督を行っています。また、監査等委員会は、会計監査人および内部監査部門と定期的に情報交換を行うなど、実効性のある監査活動を行っています。

【2025年度の開催状況】

開催回数:22回

【具体的な検討内容(主なもの)】

  • 監査方針、重点施策、監査計画、業務分担、監査活動が有効に機能するための監査の方法
  • 社外取締役への情報提供の機会と内容の充実に努め、多角的、外部視点に基づいた社外取締役の意見を監査へ反映する仕組み・手段の強化
  • 取締役(監査等委員である取締役を除く)・執行役員・主要部門長・関係会社経営者などの職務執行状況(経営戦略事項の策定・進捗状況を含む)の確認方法と強化
  • 組織監査としての内部監査部門・会計監査人との連携の在り方
  • 会計監査人による四半期レビューや会計監査人報告を踏まえた会計監査人による監査の相当性評価、会計監査人の選解任および会計監査人の報酬の妥当性評価

会計監査人

会計監査は、有限責任あずさ監査法人が担当しています。会計監査業務を執行した公認会計士は、吉田幸司、佐藤洋介、金原和美であり、補助者は公認会計士30名、その他63名(うち公認会計士試験合格者8名を含む)です。

なお、監査等委員会は、会計監査人が独立の立場を保持し、かつ適正な監査を実施しているかを監視および検証しています。また、会計監査人に品質管理の状況や職務遂行体制の適切性について必要に応じ説明を求めるなど、会計監査人の職務の遂行が適正に実施されているかを毎期評価しています。

各監査担当の連携状況など

監査等委員会は、会計監査人と定期的な会合をもち、会計監査人の監査計画、監査上の課題、監査結果などを聴取するとともに、監査等委員会からも監査計画、監査の状況・結果など必要な情報を提供し、双方向での情報交換を行うことで、緊密な連携の強化に努めています。また、実地棚卸の立会、有価証券の実査などの一部について、会計監査人と共同での監査も実施しています。さらに、監査等委員会、会計監査人および内部監査部門の三者間や、内部監査部門、内部統制および財務統制推進部門と定期的に会合を行っています。監査等委員会は、内部監査部門からマツダおよびグループ会社を対象とした内部監査の計画・結果について報告を受けています。これに加え、内部統制および財務統制推進部門からも、マツダやグループ会社を対象とした内部統制および財務統制強化のための推進活動に関する計画とその進捗状況について報告を受けています。また、監査活動の過程で入手した情報の提供、あるいは監査等委員会の視点からの要望を伝えるなど双方向の情報交換を行っています。

取締役会の実効性の分析・評価

取締役会の実効性の現状を確認し、さらなる実効性向上に向けた継続的な取り組みを進めるため、毎年、取締役会の実効性についての分析・評価を実施しています。

【2025年度の取締役会の実効性に係る評価の実施方法および結果の概要】

(1)実施方法

  • 調査方法:アンケート形式の調査票による回答(4段階評価および自由記述)
  • 調査項目:取締役会の構成、審議項目・タイミング・時間、資料・説明、社外取締役への支援、審議の状況、モニタリング・内部統制、その他
  • 評価プロセス
評価プロセス
評価プロセス

(2)評価結果

  • 総評
    取締役会は、各取締役が経営に関わる重要事項の決定に適切に関与するとともに、社外取締役は、議案の事前説明、その他サポートにより、マツダの状況を把握したうえで、独立した立場から活発に意見を述べており、業務執行に対する監督機能が確保されていることを確認しました。また、定款に基づき、取締役会の権限が適切な範囲で代表取締役に委任されたことにより意思決定の迅速化がなされるとともに、審議時間を確保することにより、議論の充実に繋がっていることを確認しました。
  • 検討ポイント・施策
    取締役会は、持続的成長に向けた戦略などの大きな方向付けを行うとともに、戦略に基づく取り組みの進捗状況をモニタリングする役割を強化すべく、次の主な検討ポイントについて、継続して改善に取り組むことを確認しました。
主な検討ポイント           Plan
(2025年度の取り組み方針)           
Do
(2025年度の主な取り組み)           
Check
(2025年度の評価・課題)           
Action
(今後の取り組み方針)           
中長期的な戦略に係る議論のさらなる深化
  • 市場戦略・商品戦略の取締役会への上程・定期報告に加え、オフサイトミーティングなどを活用し、経営課題と戦略やその進捗について、より計画的かつ丁寧に、社外取締役との意見交換を行う。
  • 取締役会において、各市場責任者から商品ポートフォリオを含む市場戦略に関する報告を実施。
  • オフサイトミーティング(半日開催)を4回開催し、当社の経営課題と中長期戦略に関して社外取締役と議論を深めた。
  • 市場戦略・商品戦略を含む中長期戦略に関する議論は深まっている。
  • 中長期戦略に関する議論の一層の充実に向け、進捗を体系的に把握する重要業績評価指標(KPI)の設定と進捗管理を進めるべき。
  • 引き続き、中長期戦略に関する報告を計画的に実施する。また、主要施策の進捗状況のモニタリングを強化すべく、KPIを設定し、未達の場合には原因分析と対応策について議論する。
  • 引き続き、中長期戦略について、早期に社外取締役と腰を据えて議論する場として、オフサイトミーティングを計画的に開催する。
強化すべき重点テーマについての継続的な議論
  • 重点テーマについての報告の在り方について、取締役間で認識合わせを行い、年間の上程計画に織り込む。
  • 下記重点テーマを取締役会の年間上程計画に織り込み、報告を実施。
    【重点テーマの例】
    市場戦略、商品・技術戦略、品質、サステナビリティ、情報セキュリティ、型式指定申請に係る不正事案の再発防止を含む内部統制活動など
  • 重点テーマについての報告は充実している。
  • ダイバーシティ等の人事戦略、中長期的な市場ポートフォリオ戦略、商品戦略と一体となったマーケティング戦略、キャピタルアロケーション等について議論を強化すべき。
  • 2025年度の重点テーマに加え、今回挙げられたテーマを新たに重点テーマとして設定し、取締役会の年間上程計画に織り込み、報告を実施する。
さらなる議論の質向上のための取り組み
  • 議論のポイントが明確で簡潔にまとまった資料を使用し、要点を押さえた説明を徹底する。
  • 職務執行状況の報告の在り方について、取締役間で認識合わせを実施。
  • 社外取締役に対する取締役会上程案件の事前説明、その他情報共有などを継続的に実施。
  • 資料のフォーマットやガイドを作成して上程部門に対して周知を行うなど改善に向けた取り組みを実施。
  • 社外取締役に対して取締役会上程案件の事前説明、その他情報共有、オフサイトミーティング、拠点等の視察を実施。
  • 社外取締役に対するサポートは充実しており、議論の質の向上に繋がっている。
  • 資料は改善しているものの、引き続き、要点の明確化などの取り組みが必要。
  • 重要な経営課題の審議に一層注力できるよう効率的な取締役会運営を行うべき。
  • 引き続き、取締役会上程案件の事前説明や現場視察などの社外取締役に対する実効的なサポートを計画的に実施する。
  • 引き続き、社内役員がリードして資料の改善に取り組む。
  • 事前説明などにおいて上程案件の説明を丁寧に行ったうえで、取締役会においては議論に注力するといったメリハリある運営を進める。
  • 取締役会運営のデジタル化を進める。

役員の選解任、取締役候補の指名方針

  • 事業環境が急速に変化する中、取締役会が多角的な視点から経営判断を行うためには、経営戦略に沿ったスキルが確保されていることが必要であり、取締役候補者の指名にあたっては、特に優れた人格、識見、能力および豊富な経験を有する人物であることに加えて、取締役会全体の構成・バランスおよび多様性を考慮します。
  • 持続的な成長を実現するため、経営人材の計画的な育成と経営人材プールの充実に継続的に取り組んでいます。
  • 社外取締役については、マツダの独立性判断基準を満たしていること、役割・責務を適切に果たすために必要となる時間・労力を十分に確保できることを確認します。
    社外役員の独立性判断基準、選任理由
  • 監査等委員である取締役については、1名以上は財務・会計に関する十分な知見を有する者であることを考慮します。
  • 取締役および執行役員の職務に関し法令・定款に違反する重大な事実が判明した場合、役員としての適格性に欠け、相応しくない行為があった場合、その他職務を適切に遂行することが困難と認められる事由が生じた場合には、当該役員の解任・その他処分について、役員体制・報酬諮問委員会の提言を踏まえて、当該役員の解任に関する議案を株主総会や取締役会に上程します。

役員報酬制度

マツダの役員報酬は、下記の基本方針に基づき決定しています。役員体制・報酬諮問委員会において、報酬体系、報酬決定プロセスなどについて審議を行い、その妥当性を確認しています。

  1. マツダの持続的な成長と中長期的な企業価値向上につながるものであること
  2. 優秀な人材を確保・維持できるものであること
  3. 納得感があり、ステークホルダーにも取締役にもわかりやすく説明できるものであること
  4. 取締役は従業員とともにあることに鑑み、同業他社との比較における報酬水準は、従業員給与のポジションを踏まえて決定されるものであること

取締役の報酬構成*は下表のとおりです。中長期的な企業価値向上に対する貢献意欲をより一層高めるため、株式報酬割合・業績連動報酬割合の引き上げや中長期戦略との連動強化などの検討を継続的に行っています。

監査等委員である取締役および社外取締役の報酬は、業務執行から独立した立場であることを考慮し、固定額の基本報酬のみとしています。

取締役の報酬構成*
金銭/
株式  
報酬の種類      割合
イメージ   
説明           業績指標        2025年度の目標値         
金銭 基本報酬 45%
  • 役位・職責に応じた固定額を毎月支給。
- -
業績連動
金銭報酬
35%
  • 前期における期初の業績見通し公表値とその達成度に応じた報酬額を毎月支給。
  • さらに個人ごとに期初に設定した目標の達成状況が反映される個人成績給を支給。
連結売上高 連結売上高:
4兆9,000億円
親会社株主に
帰属する
当期純利益
親会社株主に帰属する
当期純利益:
200億円 
株式 譲渡制限付
株式報酬
(RS)
11%
  • 役位・職責に応じた基準額に相当する数の株式を年1回交付。
- -
業績連動型
譲渡制限付
株式報酬
(PSU)
9%
  • 中長期的な経営戦略・経営課題を踏まえた財務・非財務指標を設定(ウェイトはそれぞれ25%)。中長期的な目標を踏まえて、事業年度単位で目標値を設定。
  • 役位・職責に応じた基準額に相当する数のユニット(1ユニット=1株換算)を付与し、業績評価期間(1事業年度)後、業績指標ごとの目標達成の成否に基づき、ユニット数に応じて算定した数の株式を年1回交付。
自己資本利益率
(ROE)
ROE:10%以上
従業員
エンゲージメント
従業員意識調査のうち、従業員エンゲージメントに係る
設問の肯定回答率の平均値3%以上改善
顧客志向 従業員意識調査のうち、顧客志向に係る
設問の肯定回答率の平均値3%以上改善
温室効果ガス
排出量削減
2030年度の自工会目標2013年度比
△38%実現のための年度別目標値

* 監査等委員である取締役および社外取締役を除く。

2025年度の役員報酬額

有価証券報告書 第160期(P61-62)[2.3MB]

政策保有株式

(1) 政策保有に関する方針

政策保有については、事業戦略、取引の維持・強化などの事業活動における必要性および保有に伴う便益やリスクと資本コストの比較などを総合的に勘案し、中長期的な企業価値向上につながると認められる場合に、株式を保有し、保有意義が希薄と判断した株式は、当該企業の状況を勘案した上で売却を進めるなど縮減を図ることとしています。

(2) 取締役会での検証の内容

毎年、取締役会において、政策保有株式について個別に上記方針に沿って保有の適否を検証することとしています。2025年度の検証の結果、保有の合理性を確認しました。

(3) 議決権行使に関する基本方針

政策保有株式に係る議決権行使にあたっては、マツダおよび政策保有先の中長期的な企業価値向上に資するものかどうかなどを総合的に評価し、議案への賛否を判断します。

グループガバナンス

マツダグループ全体の事業発展と継続的・安定的な成長、および適切なガバナンスを実現するため、「関係会社管理規程」を制定し、グループ各社へ展開しています。各グループ会社は、各国・地域の法制度を遵守するとともに、この規程に基づいて、コーポレートガバナンス体制の整備や、マツダとの連携強化を図っています。

国内グループ会社

国内グループ会社では、監査役を設置し、経営に関する職務執行を監査しています。さらに、マツダの取締役監査等委員や日本の会社法で定義されている大会社の常勤監査役をメンバーとする「グループ監査役連絡会」を開催しています。また、マツダのグループ会社管理・支援部門や内部監査部門などがグループ会社の監査役を兼務することにより、各社のガバナンス体制の強化とマツダとの連携強化を図っています。

海外グループ会社

海外グループ会社の多くは、現地各社およびマツダの役員や内部監査部門、関係部門などが参加する監査委員会を開催しています。監査委員会は、内部統制に関して情報収集・意見交換を行う目的で独自に設置・運営しており、グループ会社の内部統制の強化を図っています。また、監査委員会を開催していないその他の海外グループ会社に対しても、必要に応じて指導・支援を実施し、内部統制に関する取り組みの充実を図っています。

内部監査

内部監査の実施

経営の健全化・効率化を目的とし、グループ会社の内部監査部門と連携して内部監査を行っています。内部監査においては、「マツダグループ内部監査基本規程」を制定し、内部監査の役割や使命、組織的な位置づけ、活動範囲などの共通の基本事項を規定しています。この規定に基づき、マツダの内部監査部門が主導し、国内外のグループ会社の内部監査部門との定例会議や教育を実施しています。さらに、グループ会社の内部監査計画の承認や監査報告の受領、改善状況のフォローアップなどを通じて、監査方針の策定や監査情報の集約を行っています。また、グループ会社の内部監査部門を強化するため、マツダの内部監査部門がグループ会社の内部監査部門の機能評価や活動支援も行っています。マツダの内部監査部門には公認内部監査人(CIA)や公認情報システム監査人(CISA)などの有資格者が在籍しており、今後も監査スキルの向上のため、資格取得の奨励、社外研修への参加、勉強会の開催などに取り組んでいきます。

グループ会社の内部監査体制

グループ会社で内部監査部門を有する会社は、各社の内部監査部門が独自、またはマツダの内部監査部門と共同で監査を実施しています。一方、グループ会社で内部監査部門を持たない会社には、マツダの内部監査部門が監査を実施しています。また、マツダの内部監査部門がグループ会社に対して、年次監査計画や監査結果への助言、監査に関する情報提供などの支援を行い、グループ会社の内部監査部門が実施する監査の品質確保を図っています。

システム監査の実施

マツダでは、マツダの内部監査部門および海外グループ会社の内部監査部門が、財務報告に係るIT全般統制の評価、および個別の業務やシステムにおけるITセキュリティなどに関わる監査を行い、ITリスクの軽減に努めています。

内部統制

マツダにおいては、従業員の行動指針を示す「マツダ企業倫理行動規範」や財務統制に関するガイドラインなどを定めています。また、内部統制システムの整備・運用については、監査等委員会が監査を行っています。これを踏まえ、各部門は、規程・要領・手順書などを整備し、内部統制の構築を推進しています。マツダグループでは、関係会社管理規程に基づいて、マツダの関係部門が教育や体制整備のためのサポートを行い、グループ全体の内部統制の構築を連携して推進しています。

内部統制自己診断

内部統制に関する意識の浸透を目的として、1998年から内部統制自己診断を開始しました。現在ではマツダおよび国内外のほぼ全てのグループ会社でこの活動を実施しています。この診断は、内部監査部門や監査法人などの第三者ではなく、プロセス・仕組みを実際に整備・運用している各業務の管理者や担当者がチェックリストを用いて自ら評価を行う方式です。この活動を通じて、各部門・グループ会社が主体的に統制上の不備の把握や是正活動を行っています。なお、チェックリストはマツダの関係部門が確認し、必要な改定を行うとともに、新たに確認したリスクをチェックリストに反映させることで、診断の有効性と適切性を維持しています。

内部統制サインオフの実施

各部門・グループ会社のトップマネジメントが監査や自己診断を通じて、自組織の内部統制の状況と課題を確認していることを表明するサインオフの仕組みを2006年度より導入しています。また、2009年度からは、不備項目の早期把握を目的とし、四半期ごとにマツダの内部監査部門へ報告する「四半期報告制度」を取り入れています。報告された不備に対しては、改善期限と責任者を設定し、迅速な是正措置を行っています。