世界人口の増加に伴い、資源需要の増大や廃棄物量の増加など、環境問題の深刻化が世界的な課題となっています。そこで、あらゆる経済活動において、従来の3R(リデュース・リユース・リサイクル)の取り組みに加え、資源投入量・消費量を抑えつつ、ストックを有効活用しながら新しい価値を生み出す資源循環(サーキュラー・エコノミー)への移行を中長期的に進めていく必要があります。
サーキュラー・エコノミーの実現にあたり、プラスチックのリサイクルは欠かせません。現在、日本では、廃プラスチックのリサイクルのうち約60%は燃焼してエネルギーに変換するサーマルリサイクルを行っています。一方、欧米では、燃焼をリサイクルの概念に含めないことや燃焼する過程でダイオキシンが微量に発生することから、循環利用(マテリアルリサイクル・ケミカルリサイクル)またはバイオマスプラスチックの使用が求められています。