IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権

IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権

マツダUSAによる伝統の耐久シリーズへのチャレンジ

IMSA
ウェザーテック・スポーツカー選手権とは

アメリカンスポーツカーレースの最高峰「デイトナ24時間レース」や伝統の「セブリング12時間レース」などが含まれるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権は、年間10戦が開催されるレースシリーズです。耐久戦4レースとスプリントレース6戦で構成されています。参加カテゴリーは5種類に分かれており、マツダが参戦するのは最上位クラスであるデイトナプロトタイプインターナショナル(DPi)です。

IMSAはアメリカのモータースポーツを統括する団体のひとつで、創立50年の歴史をもっています。主にスポーツカー関連のレースを統括しており、2014年からはグランダムとアメリカン・ルマンシリーズが統合され、現在のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に生まれ変わりました。ルマン24時間レースの主催者ACOとも提携し、ルールの一部を共有しています。

アメリカでのマツダ・IMSA挑戦のヒストリー

アメリカにおけるマツダのモータースポーツ活動は、ロータリーエンジン搭載車の輸出が始まった1970年初頭にスタートします。1979年にはデビューしたての初代サバンナRX-7が2台デイトナ24時間に投入され、GTUクラス1-2フィニッシュ・デビューウィンを飾ります。その後、アメリカではロータリー旋風が吹き荒れ、RX-7をレースカーとして選ぶユーザーが急増。IMSAシリーズでのマツダの活躍は1990年代まで続き、RX-7とロータリーエンジンは通算で100勝以上の勝利を記録しました。

1979年デイトナ24時間レースGTUクラス優勝マシン

1982年デイトナ24時間レースGTOクラス優勝マシン

IMSA通算100勝目を記録した2代目RX-7 GTOマシン

IMSA GTUにはMX-6も参戦していた



2010年のデイトナ24時間レースでは、2008年に続き、ポルシェなどの強豪を退けて3ローターエンジン搭載のRX-8 GTが GTクラス優勝を果たしました。これが、マツダエンジン搭載車として通算23回目のクラス優勝記録となっています。



2010年デイトナ24時間レースでクラス優勝したRX-8

2014~2016 LMP2 プロトSKYACTIV-D Racing

2017~ IMSA Dpi RT24- P

IMSAシリーズの見所

世界三大耐久レースのひとつであり、シリーズで最も人気の高いデイトナ24時間レースは、毎年1月末に開催され、全米各地から20万人もの観客が訪れ、キャンプサイトは各州ナンバーのキャンピングカーで埋め尽くされます。

デイトナスピードウェイは、30度バンクのあるオーバルセクションとインフィールドのテクニカルセクションが組み合された約5.7kmの高速トラックとなっています。そのため、車両に高い耐久性・信頼性が求められるのはもちろん、サスペンションやブレーキ、エアロダイナミクスなどの調整も難しいレースと言われています。

デイトナの見所の一つ、30度バンク。

 

デイトナ24時間に続く第2戦として開催されるセブリング12時間レースもIMSAシリーズを代表するレースのひとつです。デイトナと同じフロリダ半島中部に位置するセブリング・インターナショナルレースウェイは、湖が点在する避寒リゾート地の中心にあります。
陸軍飛行場の滑走路を使って作られたサーキットは、高低差のないコースながらラフに接合されたコンクリートと数種類のアスファルト路面が混在する荒れたバンプ(凸凹)と不安定なグリップレベルによって、マシンやドライバーへの負担は世界で他に類を見ないと言われています。

時折部分的なコース補修を実施しているものの、あえてタフでバンピーな独特の路面を残しているのがセブリングの特徴と言えます。場内トラムには「リスペクト バンプス(凸凹路面を敬え」という看板が掲げられています。

また、全10戦中2戦は公道を閉鎖した市街地コースで開催されており、特にカリフォルニア州ロサンゼルスの南に位置するロングビーチ市街地コースはかってF1グランプリも開催されていた1周3.167kmのコース。大都市ロサンゼルスと近隣には多数の観光名所に恵まれ、常に観光客が絶えない、ウェストコーストを満喫できるロケーションとなっています。

市街地コースはタイヤのグリップレベルも低く、エスケ-プゾーンも無いため、ドライバーは一瞬たりとも気が抜けません。

マツダUSAの参戦車両 「マツダRT24-P」

2017年に投入されたIMSAレース向けレーシングカー(デイトナプロトタイプインターナショナル=DPi)である「マツダRT24-P」。

パワーユニットは、英AER社と共同開発した2Lの直列4気筒ガソリン直噴ターボエンジンで、出力は約600馬力。シャシーは、ライリーテクノロジー社とマルティマティック社によるライリーMk.30。デザインには、マツダUSAと日本のマツダデザインチームが参画しており、その滑らかな輪郭や五角形グリルなどのシルエットには、魂動デザインのエッセンスを取り入れています。パフォーマンスだけでなく、走る姿の美しさでもレースファンを魅了しています。

COVID-19の影響で変則開催となった2020年は、開幕戦のデイトナ24時間レースではポールポジションスタートで総合2位に入り、中断を経て7月に行われたデイトナ240分レースではRT24-Pが1-2フィニッシュ。シーズン最終戦のセブリング12時間レースでは、大逆転の末55号車が優勝し、伝統のセブリングレースウェイのウィナー顕彰エリアに「2020 MAZDA」の銘板が掲げられることになりました。

2021年は、予定通り1月30日のデイトナ24時間レースで開幕。予選2位からスタートしたマツダRT24-Pは、一時絶望的な3周遅れとなりましたが、粘り強く挽回を続けて終盤にはトップグループに追いつき、最終局面ではトップ争いを演じて3位に入賞。奇跡の入賞と称えられました。

#77image

55はかつてルマンで総合優勝したマシンと同じ、歴史あるナンバー。

2021年 年間スケジュール

大会開催日結果レポート開催場所
第1戦
24時間
1月27日~31日 #55 予選2位
決勝3位
テストデー予選決勝決勝動画 デイトナ*
12時間 3月17日~20日 #55 予選4位 決勝3位 決勝 セブリング*
2時間40分 5月14日~16日 #55 予選1位 決勝3位 決勝 ミッドオハイオ
1時間40分 6月5日 #55 予選2位 決勝4位 決勝 デトロイト
6時間 6月24日~27日 #55 予選7位 決勝1位 決勝 ワトキンスグレン*
2時間40分 7月2日~4日     モスポート・パーク
2時間40分 8月6日~8日     ロード・アメリカ
2時間40分 9月10日~12日     ラグナセカ
1時間40分 9月24日~26日     ロングビーチ
10時間 10月6日~9日     ロード・アトランタ*

*エンデュランスカップ:IMSAウェザーテック選手権を代表するデイトナ/セブリング/ワトキンスグレン/ロード・アトランタの4つの耐久レース。

2020年 年間スケジュール

大会開催日結果レポート開催場所
第1戦
24時間
1月22日~26日 #77 予選1位 決勝2位
#55 予選3位 決勝6位
テストデー予選決勝決勝動画 デイトナ *
2時間40分 7月3日~4日 #55 予選3位 決勝1位
#77 予選2位 決勝2位
決勝 デイトナ
2時間40分 7月17日~18日 #77 予選4位 決勝4位
#55 予選8位 決勝5位
決勝 セブリング
2時間40分 7月31日~8月2日 #55 予選3位 決勝5位
#77 予選4位 決勝6位
決勝 ロードアメリカ
6時間 9月4日~6日 #55 予選4位 決勝2位
#77 予選8位 決勝リタイア
決勝 ロード・アトランタ *
2時間40分 9月25日~27日 #55 予選3位 決勝4位
#77 予選6位 決勝5位
決勝 ミッドオハイオ
10時間 10月15日~17日 #55 予選4位 決勝6位
#77 予選6位 決勝7位
決勝 ロード・アトランタ *
2時間40分 10月30日~11月1日 #55 予選6位 決勝5位
#77 予選3位 決勝4位
決勝 ラグナセカ
12時間 11月11日~14日 #55 予選5位 決勝1位
#77 予選7位 決勝3位
決勝 セブリング *

*エンデュランスカップ:IMSAウェザーテック選手権を代表するデイトナ/セブリング/ワトキンスグレン/ロード・アトランタの4つの耐久レース。