MAZDA SPIRIT RACING 3 Future concept(55号車)は、レースを通じてカーボンニュートラル技術の実証に挑戦しています。
2022年には、廃食油やミドリムシ由来のベースオイルを用いて生成された次世代バイオディーゼル燃料「サステオ100」で検証実験を完了。2023年以降は、欧州で市販されているディーゼル代替カーボンニュートラル燃料(HVO)を使用しています。実際にレースで用いたHVO燃料は、軽油と比べて約90%のCO₂低減が可能です。
レースで培った技術は最新の6気筒ディーゼルエンジンに反映し、市販車でのHVO100%燃料対応を目指しています。
また、2024年最終戦からは、株式会社SUBARUが開発した再生カーボン材を活用し、同社と共同開発・製作したボンネットを実戦投入しました。
カーボンニュートラル社会の実現に向けて、サーキュラーエコノミー(循環型経済)を見据え、カーボン素材の再利用や活用範囲の拡大に向けた検証と情報交換を進めています。
そして2025年度には、新たにCO₂回収技術の搭載も予定しており、さらなるカーボンニュートラル実現への挑戦を続けていきます。