「人」の課題への取り組み:心と身体の活性化



SDGs目標


SDGsターゲット


3 あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する

9.1 経済発展と福祉を支える持続可能で強靭なインフラを開発する

社会課題の認識

世界保健機関(WHO)憲章の前文によると、健康とは、「病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、全てが満たされた状態にあること」と定義されており、well-beingという言葉を使って表現されています。米ギャラップ社による140以上の国と地域を対象とした情緒的健康についての調査では、「感情体験」が評価軸の一つとなっています。2006年から2022年までの期間、ポジティブな感情体験(十分な休息・他者からの敬意・笑い・楽しい体験・興味深い学び)のスコアはほぼ横ばい、ネガティブな感情体験(体の痛み・心配・悲しみ・ストレス・怒り)のスコアは2015年以降悪化傾向で推移しています。今後、ポジティブな感情体験の機会を増やしていくことが、人々の情緒的健康の向上につながると考えられます。情報技術産業をはじめとした産業界の一部企業では、肉体的な健康だけでなく、精神的・社会的な健康も考慮するwell-beingの視点を技術や商品の開発に取り込む動きが始まっています。

 

※ Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.

ポジティブな感情体験指数(2006年~2022年)

 
 

ネガティブな感情体験指数(2006年~2022年)

 
 

米ギャラップ社許諾のもと、Gallup Global Emotions 2023 Report に掲載のグラフをマツダにて作成

米ギャラップ社、Gallup Global Emotions Report 参照(外部リンク)

社会課題解決に取り組む理由

2030年ごろには、機械化や自動化により経済的な豊かさの恩恵を受ける一方で、人とのリアルなつながりや、心豊かなくらしと共生社会、モノを所有する歓びなど社会との関わりが希薄になっていくことが考えられます。さらに、効率を追求できる最適に組み上げられた社会システムの脆弱性などにより、人々は高いストレスにさらされることも考えられます。こうした中、クルマの価値の多様化は一層進み、インフラ協調型の移動を目的とするもの、運転を楽しむもの、所有することを歓ぶものなどが、用途に応じて選ばれるようになると考えられます。マツダは、「走る歓び」を感じるクルマを通じて、いきいきとする体験をお届けするとともに、人々の心と身体の活性化に貢献することを目指しています。

取り組み事例