「あなたはクルマが好きですか?」
2026.03.12
入社2年目社員とRX-8とMX-30:クルマは自分をドライブしてくれる存在
‐クルマ好き社員が描く、「クルマ好きの会社」の未来 vol.3-
若者のクルマ離れといわれるこの時代でも、
その問いに胸を張って、「はい」と答える若者が、マツダにはいます。
十人十色の形でクルマを愛する社員たち。
第3回で紹介するのは、入社2年目、人事本部の神戸一舟(こうべ・いっしゅう)。
東京都出身。実家にはクルマがなく、高校生まではクルマとは縁遠い生活を送っていました。
しかし今、彼にとってクルマとは「自分をドライブしてくれる存在」。
彼がマツダのクルマに出会い、「ドライブ」されるように東京から広島に来た理由。
そこには、「自分がマツダのクルマに前向きにしてもらったように、今度は、マツダの一員としてクルマを通じて世の中をわくわくさせたい」という想いがありました。
「drive」
動:運転する、推進する、動かす
名:意欲、原動力
人生を動かすクルマとの出会い
カメラが趣味の神戸。休日はドライブがてら撮影を楽しむ
「僕の家族、自転車でどこにでも行っていたんですよね。」
地元東京では、クルマは一種の嗜好品。
父親の「クルマがなくても、自転車があればどこにでも行ける」という考えのもと、神戸は小学生まで、家族と自転車で色々な場所を旅しました。
「父は子どもと一緒だからといってゆっくり走ってくれないんですよ。だから、小さい頃は一生懸命ついて行っていました。」と神戸は当時を振り返ります。おかげで、すぐに補助輪がとれたそう。
はじめて補助輪を外した時に感じた、「自分が風になったように、思うままに進んでいくことの楽しさ」が、マツダが大切にしている「動くことへの感動」の原点だったと話します。
そんな神戸がはじめてクルマに興味を持ったのは小学2年生の時。近所の駐車場に停まる真っ白なRX-8に心を奪われました。
「洗練されていて、でも力強い見た目で。それをかっこいいと感じたんだと思います。」
その時感じた衝撃をそう振り返ります。
ですが、クルマが必需品ではない地元での生活。神戸にとってクルマは相変わらず縁遠い存在でした。
神戸の環境に変化があったのは高校3年生の冬。父親の他界。そしてコロナ禍が重なりました。
大学にも行けず、アルバイトで実家のレストランを手伝いながら過ごす毎日。そんな中、地元の友達が運転免許を取っているのを見て、神戸も大学1年生の夏に取得します。それから、友達とドライブしながら理想のクルマを考えるうちに、神戸は小学生の時に見たあの白いRX-8を思い出しました。
そして、ネットや雑誌でRX-8を調べていく中で「こんなに思い通りに走るスポーツカーはない」と書かれたコメントが忘れられず、あの時見たものと同じ白のRX-8を購入します。
大学時代、友達とツーリングで箱根へ。富士山の日の出と共にRX-8を撮影。
そして愛車となったRX-8は、神戸の世界を思わぬ方向に広げました。
大学の自動車部との出会いです。それまで周りにスポーツカー好きがいなかった神戸にとって、自動車部は彼の新たな居場所となりました。
愛車でレース場を走り抜けたり、部の仲間とドライブしたり、RX-8は神戸の気分をいつも上げてくれました。
RX-8で「自分の思い通りに走れる」感覚は、小さい頃自転車で感じた「自分が風になったように、思うままに進める」感覚と重なりました。
コロナ禍や家族を失った喪失感の中で、自分が没頭できる存在を見つけた神戸。RX-8を「毎日を明るく前向きにしてくれた相棒」だと話します。
クルマでスポーツをする世界を知った神戸は、大学3年生で自動車部のメンバーと5時間の耐久レースにも挑戦した。写真はそのレース前に仲間と作戦を練っている様子。
もう一つの相棒と広島生活
RX-8をきっかけに、すっかりマツダを好きになった神戸は、迷わずマツダへの就職を決意。入社のタイミングで東京から広島に移住しました。
「東京よりも刺激のある街はないと思います。でも広島には癒しを感じることが多くて、それがまた新たな“刺激”になっています。」
広島県三次市の尾関山公園で撮影。
入社して社員寮に入った神戸には、同期の仲間との出会いもありました。
一緒にドライブをしたり、同じ関東出身の同期8人でツーリングがてら帰省したり、クルマは神戸の社会人生活を支えてくれました。
さらに、これまでとは全く異なる生活環境で、神戸は新たにもう一つの愛車としてMX-30を迎えます。
「元々大学生のころ、SUVなのにドアがRX-8と同じ『観音開き』*という、他のマツダ車と比べて一風変わった雰囲気のMX-30に興味を持っていました。」
そして入社後の販売店での実習の際、お客さまのMX-30の試乗に付き添ううちにさらにその魅力に引き込まれ、購入を決意しました。
いつも自転車で父の背中を追いかけていた少年は、いつしかRX-8とMX-30を相棒に自分で選んだ道を走る青年に成長していました。
*「観音開き」…後部座席のドアが通常のドアとは逆の後ろ側へ開く構造をとるもの。
紅葉とMX-30。広島は地元東京とは違い、渋滞も少なく気持ちよくドライブできる。さらに駐車場代も東京の3分の1ほどに抑えられるので、クルマ好きには理想のカーライフを送れていると語る。
近所で見かけたRX-8、そして父の他界、コロナの流行。様々な要因が重なり、マツダとの縁が生まれ広島に来た神戸は、今度はマツダを支える立場となりました。
神戸は現在、大学で労使関係の研究をしていたことを活かし、人事本部で、勤務制度の策定に携わっています。
就職活動中から人事本部を志望し、入社後、神戸の希望通りに配属されました。
クルマ好きの彼があえて人事本部を志望した理由について、
「クルマをつくるのは人。つくる人がわくわくしながら働ける環境がないと、わくわくするクルマは作れないじゃないですか。」
と話します。
最近では、男性の育児休業取得率を上げるため、神戸主導でプロジェクトを推進しています。
それまで不明瞭だった情報を自分の足で収集し、改善策の検討まで幅広く業務を行う神戸には、責任感を感じる場面も増えました。
そんな難しい業務の中でも挫折せず取り組めているのは、先輩たちのおかげだそう。
「先輩方は、僕が今重要な業務をしていることを認識していて、事あるごとに困りごとはないか聞いて、サポートしてくださっています。」
職場は役職関係なく話しやすい雰囲気。お昼休みはいつも若手社員で昼食をとっている。
とはいえ、疲れる時や行き詰まる時もあります。そんな時、神戸は仕事の後にMX-30でドライブをします。クルマを運転するうちに、頭が整理され「明日も頑張ろう」という気持ちになるそう。神戸にとってMX-30は今や「心を整えてくれる存在」です。
社会人として独り立ちした神戸に、MX-30はこうしていつも寄り添っています。
「心の状態を整える」ような仕掛けあふれるMX-30の内装もお気に入り。
クルマは自分をドライブしてくれる存在
そんな神戸が人事本部でこれから挑戦したいことは「マツダのメッセンジャー」になり、マツダの魅力を多くの人に伝えていくこと。
マツダのクルマは、神戸の人生において大きな原動力となりました。そんなマツダに今度は自分が社員として、この「クルマでわくわくする気持ち」を広めることで恩返ししたい、と語ります。
それは、社外に対してだけでなく、社内の仲間たちにも同様に伝えていきたいと感じています。
「入社した時、同期はみんなクルマ好きだと思っていました。でも、最初からクルマを持っている人はあまりいなかったし、マツダのクルマについて詳しくない人もいました。」
そんな同期に「マツダのクルマはこんなに楽しいんだ」と伝えたい、そんな想いでRX-8の助手席に仲間を乗せ、よくドライブに行きます。
思い通りに操れる運転性能や、心が躍るようなフィーリング。神戸が話すマツダのクルマの魅力を聴いているうちに、自然とクルマ好きになった人も少なくありません。
神戸を起点に、クルマと共に前向きに生きる輪が広がりつつあります。
広島県東広島市で撮影した、紅葉の前で並ぶMX-30(左)とRX-8(右)
神戸にとってクルマは「自分をドライブしてくれる存在」。
その言葉通り、神戸にとってクルマは単なる移動手段ではなく、人生を明るくわくわくさせる道に連れて行ってくれました。
大学時代、つらい時も自分を乗せて励ましてくれたRX-8。
社会人になり、成長した自分の心にそっと寄り添ってくれるMX-30。
2台の相棒は今日も、神戸の思い通りの方向に、そして時には想像もしていなかった未来に動かしていく原動力になっています。
RX-8(左):2003年発売。ロータリーエンジンを搭載したファン待望の4ドアのスポーツカー。
MX-30(右):2020年、マツダ初の量産EVモデルとして、電動化への新たな挑戦をスタートさせたクルマ。