全日本ジムカーナ選手権

テクニック満載の身近なタイムアタック競技。


ジムカーナとは

 

ジムカーナは、舗装された広場やミニサーキットなどにパイロンを設置して
その日だけのコースを設定し、そのコースを1台ずつ2回走行してベストタイムを競うタイムトライアル競技です。
ジムカーナで好タイムを残すためには、ミスなくいかにベストラインを探り出し正確かつ素早くトレースすることが必要で、
クルマがこれほどスムースに、かつ速い速度でコースを駆け抜けたり旋回する様は、まるでマジックのようです。

全日本ジムカーナ選手権 紹介動画(外部サイト)

全日本ジムカーナ選手権 紹介動画 全日本ジムカーナ選手権 紹介動画
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ジムカーナはナンバー付き車両で参加することができ、1台ずつ走行するため、レースのような集団走行時の接触がないため、新規参入者にとっても始めやすいモータースポーツとして門戸が広がっています。その一方で、1000分の1秒を競うシビアなドライビングが要求され、270度ターンや360度ターンといった独特のテクニックとマシンコントロールも必要となるなど入門しやすく奥が深い競技としても知られています。
近年の全日本ジムカーナ選手権は車両規定が大きく変わり、2023年には2ペダル(AT)車両のみが参加できるクラスの設定や、ナンバー付き車両の改造範囲が国交省が定める一般公道を走るための車検をクリアすれば出場できるJAFスピードB車両が導入され、より改造範囲が広いナンバー付き車両が出場できるようになりました。

その一方で、改造範囲をダンパーやスプリング、リミテッドスリップデフ(LSD)の装着やブレーキパッドの交換など小範囲に規定し、車両そのものが持っている性能が順位に影響しやすいPN車両のクラスには、デミオ15MB、ロードスター、ロードスターRFなど毎戦30台近くのマツダ車がエントリーしています。

ロードスターの強さ

1500cc未満で後輪駆動のPN車両が走行するPN2クラスは、現行型のロードスターが登場して以来、事実上のロードスターワンメイク状態となっています。ジムカーナは比較的狭いスペースにパイロンを設置して任意にコースが設定されるため、絶対的なパワーよりコントローラブルでドライバーの操作に忠実で意図したとおりの挙動を示す操縦性と運動性能が求められます。 ”人馬一体”と言われるロードスターは、まさにドライバーが求める性能を満たす1台として、多くのドライバーに支持されています。

PN2クラス(旧PN1クラス/JG8クラス)は2019年以降は全車がロードスターとなりました。2017年に登場したロードスターRFは、2018年半ばのマイナーチェンジにより競争力が向上し、それまで86やBRZが主力だったPN3クラス(旧JG6クラス)の上位に入賞するようになり、2019年第9戦で全日本初優勝。以降、2020年はシリーズ2位、2021年から2023年まで3年連続シリーズチャンピオンを獲得しています。

2025年の見どころ

PE2クラス


 

2023年から全日本ジムカーナ選手権のクラスに加えられた2輪駆動車自動変速機(ATやCVTなど)付きの車両が走行するPE2クラス。参加できる車両は改造範囲が最も狭いP車両やAE車両に限定されているこのクラスには、ロードスターRFが参戦。昨年は第4戦で優勝するほか、10戦中9戦で3位以内に入賞する活躍をみせ、シリーズ3位を獲得しました。今シーズンも、女性ドライバーの参加が多いなど、新たなジムカーナのクラスとして注目を集めています。

PE2クラスの様子
PE2クラスの様子

PN1クラス

 

改造範囲が狭く、FIA/JAF公認発行年またはJAF登録年が2018年1月1日以降で1500㏄未満の前輪駆動車という、比較的新しい小排気量の車両で競われるPN1クラスは、近年ヤリスのワンメイククラスに近い状況のなか、マツダ2/デミオ15MBが孤軍奮闘。2023年は1勝を挙げシリーズ3位、2024年は第2戦で2位に入賞するなど健闘をみせました。今シーズンも優勝はもちろん、シリーズ上位入賞を狙います。

PN1クラスの様子
PN1クラスの様子

PN2クラス

 

PN1クラスと同じく改造範囲が限定され、2009年1月1日以降にFIA/JAF公認発行年またはJAF登録された1500㏄未満の後輪駆動車が出場するPN2クラスは、これまで様々なクラスでチャンピオンを獲得してきたベテランドライバーたちがロードスターで参戦するなか、近年は若手や新鋭ドライバーたちが台頭。昨年は、2戦連続で行われた開幕戦と第2戦を制したSHUN選手がシリーズ後半戦でも勝ち星を重ねベテラン勢を振り切り、自身初となるシリーズチャンピオンを獲得しました。群雄割拠のPN2クラスは、今シーズンも毎戦目を離すことができない激戦が繰り広げられることとなるでしょう。

PN2クラスの様子
PN2クラスの様子

PN3クラス

 

PN1、PN2クラスと同様に改造範囲が限定され、FIA/JAF公認発行年またはJAF登録年が2007年1月1日以降で1500㏄以上の2輪駆動車が出場するPN3クラスは、ロードスターRFを駆るユウ選手が2021年から2023年まで3年連続チャンピオンを獲得しています。しかも、8戦が組まれた2023年はその8戦すべてで優勝するほか、シリーズ7位までがロードスターRFが独占と、圧倒的な強さを発揮しました。2024年は、連続チャンピオンのユウ選手にベテランの川北忠選手と新鋭の大多和健人選手が三つ巴の戦いを展開。シリーズ5勝を獲得した大多和選手が、自身初となるシリーズチャンピオンを獲得しました。今シーズンも、ドライバーの意のままに動くコントロール性能とバランスの良さを武器に、ロードスターRFがPN3クラスを牽引していきます。

PN3クラスの様子
PN3クラスの様子

BC2クラス

 

改造範囲が広いS2000、ロータスエキシージ、NSXなど大パワーの後輪駆動車が出場するBC-2クラスは、RX-7勢もライバル車に引けを取らない戦いを展開しています。昨年は、藤井雅裕選手がシリーズ3位に食い込み、若手ドライバーの飯野哲平選手もシリーズ5位と健闘。地方選手権でも人気が高いRX-7は、全日本のみならず全国各地の地方選手権でも活躍する息の長いジムカーナ車の1台です。

BC2クラスの様子
BC2クラスの様子

2025年 年間スケジュール

大会開催日開催場所
レポート

第1戦

3/8(土)-9(日)筑波サーキット
コース1000
レポート
第2戦4/19(土)-20(日)名阪
スポーツランド
Cコース
第3戦5/10(土)-11(日)スポーツランド
TAMADA
第4戦5/31(土)-6/1(日)赤門自動車
テストコース
(仙台)
第5戦6/21(土)-22(日)オート
スポーツランド
スナガワ
第6戦7/26(土)-27(日)奥伊吹
モーターパーク
第7戦9/13(土)-14(日)ハイランドパーク
みかわ
第8戦10/4(土)-5(日)鈴鹿サーキット
南コース
JAFカップ10/25(土)-26(日)スピードパーク
新潟