1970年5月に誕生した初代カペラ。ボディタイプは2ドアクーペと4ドアセダン、エンジンは新開発12A型2ローターロータリーと1600ccレシプロの2つが設定された。フォルクスワーゲンに勝る車づくりを目標に、総勢300名のプロジェクトチームを編成。空力理論を応用して、ジェット戦闘機のスポーティーでダイナミックな性能と、クールでファンタスティックなフィーリングを取り込んだ。デザインも戦闘機を彷彿させるイメージにし、フロントグリルはエアダクトを思わせるシャープな横6角形とした。
初代カペラの並はずれたパワーと斬新なデザインは世間を驚かせ、「風のカペラ」という呼び名で多くのファンから愛された。1971年10月にはロータリー初のAT(REマチック)も登場。その後、1974年2月、環境意識の高まりを踏まえて、公害対策システムを採用したAP(*)エンジン搭載の2代目カペラが発売された。
*Anti Pollution (公害対策)の略