ワクワクと笑顔を広げるマツダの教育支援活動 ~子どもたちの可能性を地域とともに育みたい~

ワクワクと笑顔を広げるマツダの教育支援活動
ワクワクと笑顔を広げるマツダの教育支援活動

「ひとの力を信じ、ひとの可能性を引き出す」

私たちは、未来を担う子どもたちこそ、可能性に満ちあふれた存在だと思っています。そんな子どもたちの可能性を地域とともに育みたいという想いから、マツダでは学校団体への教育支援活動を行っています。

また、マツダの本社がある広島県では、若者を中心とした転出超過が喫緊の課題の一つとなっています。この地域課題解決を目指し、広島本社地域では「人」の領域において「次世代ひろしま人材の育成」に重点を置き、学校や地域の企業とともに、「地元広島への誇り・愛着」を醸成していきたいと考えています。地域の子どもたちの成長過程においてさまざまなタッチポイントを持ち、マツダと出会い、学び、感じた経験の一つひとつが、人生を前向きに生きる原動力となることを願い、「マツダ学びジャーニー」と名付けた教育支援活動を展開していきます。

マツダ社員と学ぶ「クルマってどうやってつくられているの?」

小学5年生は社会科の単元で「自動車産業」について学んでおり、児童たちが興味を持って学びを深めるために、地域の小学校ではマツダミュージアムを訪れ工場見学をしたり、出前授業を取り入れたりしています。今回は2024年秋、広島市立八幡東小学校より依頼を受け、5年生3クラス104名を対象に行った出前授業を紹介します。

マツダ社員と学ぶ「クルマってどうやってつくられているの?」
マツダ社員と学ぶ「クルマってどうやってつくられているの?」

社会科の授業で自動車産業を学び始めたばかりの児童の皆さんに、まずは座学でマツダのクルマづくりについて、クイズやワークも取り入れながらわかりやすく伝えます。

マツダ社員と学ぶ「クルマってどうやってつくられているの?」
マツダ社員と学ぶ「クルマってどうやってつくられているの?」

マツダの歴史や自動車の製造工程について解説し、広島の本社地区の広さが全長7kmにもおよび、マツダスタジアム97個分に相当することを伝えると、児童たちは驚きの表情に。また、塗装の前にクルマをプールの中に入れ、液体に浸す工程※について話すと、思わず「プール?!」と声が上がる場面もありましたが、実際に動画を見ることで納得した様子でした。児童の皆さんが積極的に参加し、楽しみながら学ぶ姿がとても印象的でした。

※車体の錆を防ぐカチオン電着塗装工程のこと

配布したワークシートにメモを取りながら、真剣なまなざしで授業を受ける児童の皆さん
配布したワークシートにメモを取りながら、真剣なまなざしで授業を受ける児童の皆さん

配布したワークシートにメモを取りながら、真剣なまなざしで授業を受ける児童の皆さん

個人ワーク後には、自分の考えを発表してもらいました
個人ワーク後には、自分の考えを発表してもらいました

個人ワーク後には、自分の考えを発表してもらいました

実車に触れて感じる「クルマっておもしろい!」

座学の後はお待ちかねの実車見学です。児童たちの心に残る「五感で感じるリアルな体験」を大切にするために、実車に触れながら学んでもらいます。この日はロードスターとバイオ燃料で走るCX-60を使ったクルマの説明や、実際にクルマに乗ってハンドルを握る体験をしてもらいました。

実車に触れて感じる「クルマっておもしろい!」
実車に触れて感じる「クルマっておもしろい!」

「このクルマでドライブしたい!」「将来はこのクルマに乗りたい!」などの楽しそうな声があふれ、実際にクルマに触れることでクルマやものづくりの魅力をよりダイレクトに感じた様子が見受けられました。


ロードスターの屋根を開けると「わぁ~!」と大歓声が!
ロードスターの屋根を開けると「わぁ~!」と大歓声が!

ロードスターの屋根を開けると「わぁ~!」と大歓声が!


バイオ燃料で走るCX-60を前に、環境にやさしいクルマづくりについて伝えます
バイオ燃料で走るCX-60を前に、環境にやさしいクルマづくりについて伝えます

バイオ燃料で走るCX-60を前に、環境にやさしいクルマづくりについて伝えます

遊び心あふれるイラストで気づく「ものづくりって楽しい!」

今回の新しい試みとして、「マツダのクルマができるまで」をイラストにした下敷きを制作し、児童全員にプレゼントしました。イラストの中には、各工程の動画にアクセスできる二次元バーコードを組み込むことで、児童たちがものづくりに興味を持って学習できるようにしています。イラストをよく見ると教育支援チームのメンバーが“こっそり”描かれているなど、遊び心あふれるイラストに児童たちも釘付けでした。

遊び心あふれるイラストで気づく「ものづくりって楽しい!」
遊び心あふれるイラストで気づく「ものづくりって楽しい!」

このイラストを描いてくださったのは、広島を拠点に活動するクリエイティブスタジオ、IC4DESIGN(アイシーフォーデザイン)。IC4DESIGNは、『The New York Times Magazine』の表紙画や、30か国以上で出版されている人気絵本『迷路探偵ピエール』シリーズを手掛けるなど、世界中で活躍されています。今回は子どもたちがワクワクするイラストを描いてほしいとお願いしました。

イラスト「マツダのクルマができるまで」
イラスト「マツダのクルマができるまで」

IC4DESIGN代表 カミガキヒロフミさんからのコメント

IC4DESIGN代表 カミガキヒロフミさん
IC4DESIGN代表 カミガキヒロフミさん

今回、マツダのクルマができるまでのイラストを描きました。ものづくりに興味をもってもらって、「ものづくりは楽しい!」ということを知ってもらいたいなという想いで描きました。

マツダミュージアムや工場を取材し、撮影した写真や工程動画を何度も見ながら描き上げたのですが、そういった過程も楽しかったです。ものづくりで大切なことは「自分自身が楽しむこと」だと改めて感じました。「自分が楽しんで作ったものだからこそ、まわりの人たちも楽しい気持ちになるんだよ」ということが伝わるといいなと思います。

授業の感想を教えてください!

<児童から>

児童
児童

おばあちゃんがMAZDA3に乗っているので、マツダのクルマは身近な存在でした。クルマがどんな風につくられているかなど、いろんなことを知れてよかったです。ロードスターは内装もだけど、メーターパネルなどもかっこよかったです。いっぱい写真を撮りました。


1台のクルマをつくるのに15時間もかかるなど、たくさんのことを知ることができて面白かったです。ワークシートにたくさんメモを取りました。今日乗ったクルマはシートがふかふかで乗り心地がよかったです。ロードスターは屋根が開いて、すごくかっこよかったです。

 

児童
児童

<学校の先生から>

学校の先生
学校の先生

5年生になり、自動車産業についての授業が始まりました。私たち教員が自動車づくりについて教えるだけでなく、実際にクルマに触れたり、マツダの皆さんから直接お話を聞いたりすることで、児童たちはより興味を持ち、深い学びを得られると思います。自動車づくりに関する工夫や裏話などを直接聞けたことは、児童たちにとって非常に意義のある経験になったと感じています。

児童たちには「今度マツダの方が来てくださるから、それまでしっかり勉強しようね」と伝えており、事前にいただいた工程動画を見ながら授業を楽しみにしていました。私たち教員にとっても、このような機会は楽しみであり、非常に刺激になりますので、今回の機会をいただいたことに心から感謝しています。


<お子さんから感想を聞いた保護者の方々から>

  • 私自身も小学生のときにマツダの工場見学に行ったことを思い出し、とても懐かしく感じましたし、同じ話題で子どもとたくさん話ができてうれしかったです。
  • 乗せてもらったクルマがとてもかっこよかったようで、「これからもたくさんかっこいいクルマが見たい」と話してくれました。
  • クルマに関連した交通事故など、危険なことも教えてもらったと話してくれました。このあたりは交通量が多いので、自動車メーカーの方から説明していただけたことは子どもたちの生きた学びになったと思います。

今回の出前授業を振り返って

児童の皆さんのワクワクする表情や笑顔を見ることができ、私たちも一緒に楽しみながら授業を行うことができました。一方的に聞くだけの授業では面白くないと思い、クイズや動画、ワークや発表の時間を取り入れるなど、一人ひとりが考える時間を設けることで、楽しく学べるように工夫しました。また、「言葉のキャッチボール」を意識したコミュニケーションや実車体験により、児童の皆さんの興味を、より引き出すことができたではないかと思います。

そして、今回初めてお渡しした「マツダのクルマができるまで」の下敷きを大切に使ってもらいながら、「マツダの授業でこんなことをやったなあ」と思い出してもらえたらいいなと思っています。

 

総務部地域リレーショングループ中本
総務部地域リレーショングループ中本

総務部地域リレーショングループ中本

今回の出前授業を振り返って
今回の出前授業を振り返って

地域社会と共に、豊かで歓びあふれる未来を創る

私たちが大切にしているのは、ただ技術を伝えるだけでなく、子どもたちが「ものづくりの楽しさ」に気づき、働くことや社会とのつながりに興味を持ってもらうことです。実際にクルマづくりをしているマツダだからこそ伝えられる、教科書だけでは学べない「生きた学び」を子どもたちに届けたいと思っています。

子どもたちの可能性を地域とともに育むことで、豊かで歓びあふれる未来を創っていきたい。マツダは、これからも子どもたちにワクワクと笑顔を広げる教育支援活動を行ってまいります。

【お知らせ】

マツダの出前授業にご興味をお持ちいただいた方は、「マツダ学びジャーニーサイト」から授業のお申込みが可能です。遠方の学校の場合は、オンラインでも実施しておりますので、皆さんとお会いできる日を楽しみにしています。

URL:https://www.mazda.com/ja/sustainability/social/contribution/manabi-journey/

地域社会と共に、豊かで歓びあふれる未来を創る
地域社会と共に、豊かで歓びあふれる未来を創る