SUVで感じるモータースポーツの楽しさを再発見

ラリー北海道2025
ラリー北海道2025

XCRスプリントカップ2025 XCRスプリントカップ2025
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【出展】MZRacing Youtube Channel

マツダのモータースポーツといえば、ロードスターを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

 

「マツダ車を使ったモータースポーツの楽しさは、ロードスターだけではなく、SUVでも同様に感じられる。」

この思いを込めマツダは、9月6-7日(土日)国内クロスカントリーラリーシリーズ「XCRスプリントカップ北海道」に参戦する、株式会社マジックの挑戦をサポートしました。

 

結果はクラス2位と大健闘。参戦車両CX-60のポテンシャルの高さを証明し、チームの挑戦が実を結びました。

この快挙を成し遂げたチームの想いを取材しました。

CX-60 「ほぼ標準仕様」でのレース参戦

XCRスプリントカップ北海道は2022年にスタートした比較的新しいシリーズで、ピックアップトラックなどのクロスカントリー車やSUVが参加できる本格的なラリー大会であり、北海道内だけで年間6戦が開催されています。中でも人気なのは、ダイナミックな走りが魅力のトヨタハイラックスや三菱トライトンなどが属するXC-2クラスです。兵庫県西宮市に本拠地を構える株式会社マジック(代表川戸泰介)が、TOYO TIRESのサポートを受けてこのカテゴリーに参加する計画を立てました。車両はマツダが提供し、クルー(ドライバーとコ・ドライバー)もマツダから派遣することになり、ラリー装備などの取り付けとラリー運営を株式会社マジックが担当する協力関係を築いています。

親子でクルマを楽しんでいた加藤少年
親子でクルマを楽しんでいた加藤少年


【ワンポイント】  コ・ドライバーって何するの?

コ・ドライバーは、助手席で、走行するコースの情報(路面状況、コーナー、車速など)を、リアルタイムでドライバーに伝えることが主な役割です。そして、ドライバーの精神状態や体調変化を察知してペースを抑えるよう促すなどのメンタル管理もコ・ドライバーの仕事です。ドライバーとコ・ドライバーは、阿吽の呼吸で理解し合う必要があります。



JAFが指定する安全装備などを付け、オフロード向けのタイヤを装着しただけの、「ほぼ標準仕様」となっています。ほぼ市販車に近い状態で出場するため、車両本来のポテンシャルが試される場でもありました。

親子でクルマを楽しんでいた加藤少年
親子でクルマを楽しんでいた加藤少年

マツダの開発ドライバー寺川がレースを振り返る

ドライバーはMAZDA SPIRIT RACINGのレギュラードライバーとしてスーパー耐久シリーズにも参戦している寺川和紘。コ・ドライバーは、マツダの駆動系開発のエンジニアである石川美代子が務めました。

 

ラリーが始まると、CX-60は力強い加速でスピードを乗せ、コーナーでは路面に食いつくような走りを見せました。途中クラス首位のタイムを記録しますが、首位のトヨタハイラックス(115号車)に25秒差をつけられ初日は終了。2日目、良い走りを見せるも逆転は叶いませんでしたが、3位とは4分以上の差をつけ、2位でフィニッシュ。大健闘の結果となりました。

eスポーツ大会の様子
eスポーツ大会の様子



ドライバーの寺川は、「結果、追いつけなくて悔しいですが、正直言ってこの二日間のラリーはとっても楽しかったです。3連覇しているハイラックスに迫る走りができたし、まだまだこのクルマを速く走らせられるという実感が得られました。CX-60は、エンジン縦置き後輪駆動ベースのAWDなので重量配分に優れ、コーナリングがスムーズです。また、3.3Lディーゼルターボのトルク感と電駆システムのサポートで、後ろからググッと押すような推進力があります。そのハンドリングと加速性能により、予想以上にグラベルロード(未舗装路)走破性は高い、と感じました。可能であれば、よりこのクルマを強く鍛えてまた戻って来たいです」、と話していました。

 

コ・ドライバーの石川は、「トラブルなく走れてよかったです。ドライバーは、出足でリズムに乗ってからは、時々オォッ、と歓喜の声をあげてハンドリングを楽しんでいました。ドライバーがリズミカルに走れていると、助手席の私にも躍動感が伝わってきます」、と語りました。


eスポーツ大会の様子
eスポーツ大会の様子

CX-60の力強い走りに驚きの声

チームオーナーの川戸さんは、「今回、CX-60はデビュー戦でしたが、寺川さんがクレバーに走ってくれて、期待以上のパフォーマンスが確認できたのが大きな収穫です。ラリー北海道は国内で最もハードなラリーとして知られているので、色々と心配しましたが、ノートラブルだったので僕らの作業も最少で済みました。サービスパークでクルマが戻ってくるのを待機していると、多くのラリー関係者がCX-60は大活躍だねぇ、と声をかけてくれました。CX-60は大型SUVですが、スポーツカーのようなバランスの良さがアドバンテージなので、今回それが実証されて僕らも嬉しいです」、と微笑んでいました。

 

さらに川戸さんはこう続けました。

「ユーザーが参加出来る場をメーカーが作ってくれるのはとても良い事だと思います。スポーツタイプのクルマや、SUVタイプのクルマ、どのような車両であってもモータースポーツを楽しむ事が出来る、そしてその喜びがまたクルマの楽しさだと気付く。ドライブを楽しむことの少し延長線にモータースポーツがある事を、我々も広めて行きたいです」

eスポーツ大会の様子
eスポーツ大会の様子

観戦していた帯広市在住の宮部耕太さんは、「僕もCX-60オーナーなので、ラリーで活躍するCX-60を見られるのはとても嬉しいです。以前はFFベースのAWD車に乗っていたのですが、特に冬の深い雪道では思うように走れないことがありストレスを感じていました。昨年CX-60に乗り換えたらまさに背中を押されるような力があり、例えば雪の轍を乗り越えて脇道に入ろうとする時、ハンドルを取られることなくクルマは曲がってくれます。今回のCX-60の雄姿を見て、このクルマにして良かったと思いました。ワインディングロードだけでなく、冬のドライブも安心して楽しめると思います」、と語っていました。

また、今回チームにサポート参加した北海道マツダ販売株式会社千歳店整備係長の吉田州さんは、「今回このような貴重な体験ができて、とても有意義な数日間でした。この体験を私たちのお客様にお伝えし、CX-60の良さを広めていくことができたらいいな、と思います」、と話してくれました。

加藤達彦さん
加藤達彦さん

CX-60のXCRラリーデビューは、予想以上の結果で終えることができました。ラリーを終えて戻ったクルーを迎えたチームは笑顔であふれ、共に挑み、戦ったチーム全員で互いの労を労っていました。

SUVも含むマツダ車でモータースポーツの楽しさ・走る歓びを感じる

マツダは、ナンバー付きの車両でお客様が楽しむ参加型モータースポーツを長年サポートしてきました。今回の株式会社マジックによるラリー北海道への挑戦も、その一環として多くの関係者の皆様にご協力をいただき、「SUVで感じるモータースポーツの楽しさ」を体現することができました。

これからもマツダは、お客様のモータースポーツ活動を応援・サポートし、多くの方に走る歓びを感じていただけるよう、活動を続けてまいります。​​​​​​​​​​​​​​​​

加藤達彦さん
加藤達彦さん

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