マツダ工業技術短期大学校

マツダ短大の役割

マツダのコーポレートビジョンに基づき、以下2つの役割を果たしています。

 

1)明日のマツダにふさわしい人材を育成する。

2)マツダグループとマツダに関わりのある全てのステークホルダーの発展に貢献する。

マツダ短大の概要

入校者は、マツダの正社員として給与を受給しつつ、2年間の基礎教育と訓練を受けます。マツダ工業技術短期大学校(マツダ短大)は、職業能力開発促進法に基づき、職業訓練短期大学校として認定を受けています。(学位は取得できません。)

マツダ工業技術短期大学
マツダ工業技術短期大学

育成目標

1)車づくりに必要な技術・技能

革新し続ける自動車産業において、お客様志向のものづくりに貢献できる『幅広い知識』と『基礎的な技術・技能』を修得させる。
 

2)実践的な課題解決力

マツダのものづくりの伝統である「あくなき挑戦の精神」を踏まえ、常に目的思考で、積極的かつ前向きに自ら考え、行動し、チームで課題解決する力を修得させる。
 

3)豊かな人間性

社会人・企業人としての自覚、責任感、誠実さを持ち、より高い目標に挑戦する気力に溢れ、チーム内で切磋琢磨しながら、意欲的に貢献できる力を修得させる。

学生の構成~共に学ぶ、共に育つ


高校新卒及び社内外選抜者の混成

1学年の在籍数は52名で、その内訳は、高等学校を卒業後に入社される方が30名、社内選抜者15名、グループ企業選抜者7名です。

高校を卒業したばかりの方にとっては、同じ学年に社会人の先輩がいることで、早く会社に慣れるだけでなく、職場の活きた情報も入手できる環境にあります。

授業時間と形態

授業は、8:15~17:00で、朝夕にホームルームがあります。

製造現場では約100分おきに休憩があります。そのため、卒業後にすぐに仕事に慣れるよう、授業も1限あたり95分間に設定されています。


2年間で、約3,800時間の授業があります。

授業形態のグラフ写真
授業形態のグラフ写真

1日の授業数は4限です。

時限時間帯
朝礼・ホームルーム8:15~8:40
1時限目8:40~10:15
2時限目10:25~12:00
3時限目12:45~14:20
4時限目14:30~16:05
ホームルーム16:10~17:00

95分授業(学科)


半日授業(実習)

カリキュラムの概要

2年間を通じて、「技術、技能」「課題解決力」「豊かな人間性」の教育を柱にいくつもの企画を繰り返し実践させることで、能力の引き上げを図っています。

・1年次

基礎知識・技能で、主に、機械加工、板金、溶接、製図、電気を学びます。短大在籍中の学科と実技の3分の2は、この1年次に修了します。「ものづくりⅠ企画」では、ロボット製作プロジェクトを体験し、構想から図面を作成する方法を身に付けます。1年次終わりに進級照査を受け、合格したら2年次に進級します。

・2年次

応用知識・技能で、主に、メカトロ、NC、電気・電子制御を学びます。実践力・応用力を身につけます。「ものづくりⅡ企画」では、加工機械製作プロジェクトを体験します。2年生の終わりに修了課題プロジェクトがあり、これが2年間の学びの集大成となります。

カリキュラム図解
カリキュラム図解

主な行事

「現場、現物、現実、原理、原則」の「5ゲン」に基づき、目的思考で、論理的に考えて繰り返し実践することで、最適な解決策が導き出せる力を身に付けていきます。


1年生4~5月チームワーク研修

チームワーク活動の進め方を学ぶ


チームワーク研修の様子①
チームワーク研修の様子①

チームワーク研修の様子②
チームワーク研修の様子②

1年生7月夏季合宿

企画推進による企画・実行力習得


夏季合宿の様子①
夏季合宿の様子①

夏季合宿の様子②
夏季合宿の様子②

1年生10月秋季合宿

歩行ラリーによる課題解決力習得


秋季合宿の様子①
秋季合宿の様子①

秋季合宿の様子②
秋季合宿の様子②

1年生11月ものづくりⅠ実践

ものづくり実践で、実践力強化


ものづくりⅠ実践①
ものづくりⅠ実践①

ものづくりⅠ実践②
ものづくりⅠ実践②

2年生4~9月CSR研究

地域貢献活動を実践


地域貢献活動の様子①
地域貢献活動の様子①

地域貢献活動の様子②
地域貢献活動の様子②

2年生10月四校交流会

他社との交流を通じ、異業種/異文化を学ぶ(研修生全112名。うち留学生39名)


四校交流会の様子
四校交流会の様子

2年生9月~3月修了課題

マツダ短大で学んだ内容の集大成



修了課題プロジェクト~実践的な課題解決力

修了課題は、2年間で学んだ技術・技能の集大成です。マツダのものづくりのプロセスに準じて、事業計画・商品開発・設計・製作・立上げ・量産まで、一貫してプロジェクトチームとして取り組みます。こうすることで、お客様基準で、ものづくりの業務が一気通貫で遂行できる人材を育成しています。

32期生グローバル人材を育める玩具(自動生産システム)


ハンドスピナー自動生産ライン

商品:理論に基づいた玩具

『音色~neiro~』


『希望~kibou~』


集合写真
集合写真

社会貢献活動

毎年夏と秋に、地域清掃ボランティアへの参加や、施設を訪問して草刈りなどの協働作業を行ったり、献血に協力したりしています。

■業務で得た知識を活かすもの

工業高校教員意見交換会

教員向け 課題解決講座

技能フェアものづくり体験

地場の協力企業のイベント

地域の活性化への協働活動

■業務に関係しないもの

清掃ボランティア

地場の祭り準備

福祉施設での協働活動

自治会活動

社内のスポーツ大会への参加や短大独自のソフトボールやボウリングなど、学生主体で様々なイベントを企画して親睦を深めています。

1月修了生壮行会


3月社内駅伝大会


4月新入生歓迎会


8月地域イベント協働活動


9月ボウリング大会


10月バレーボール大会

卒業後の配属部門

短大卒業後は、8割の人が生産部門、2割の人が品質本部・技術本部・試作部などに配属されます。

配属部門の円グラフ
配属部門の円グラフ