課題解決するチャレンジの楽しさを伝えたい!

モノづくりを通した学習支援

【日本】マツダ(株)

モノづくりを通した学習支援

モノづくりを通した学習支援

マフラーづくりにチャレンジ

 マツダは、広島県立広島叡智学園中学校が行う未来創造科*1のSTEAM授業*2の主旨に賛同し、2年生を対象に授業*3を提供、産業の歴史と今を振り返り、生徒が大人になり活躍する2030年の未来をどんな社会にしたいかを講師と議論しながら一緒に考えました。講師役は、研究開発部門を中心に生産技術や工場の企画担当やエンジニア17名。実践のフェーズでは「ものづくりの疑似体験をしよう- マフラー教室 音を設計する -」をテーマに、マフラーづくりに挑戦。まず、マフラーの役割と音の原理を使ってマツダが理想とする音にしていることを紹介しました。そして生徒も同じように、音の原理を使って自分たちが出したい音を設計・図面化し、紙箱やストロー、ペットボトル、ティッシュなど身近にある物を使って模型を製作。その後、完成品を学校からマツダに送付していただき、実際の開発で使用している計測装置を用いて予想通りの結果を導き出すことができたか検証を行いました。コロナ禍により当フェーズのみオンラインでの授業を余儀なくされ双方に苦労はありましたが、思い通りの計測結果を得ると歓声が上がっていました。この授業を通じて多くの学びを得た様子の生徒からは「将来エンジニアになりたい」とのコメントもあり、また講師からは「仕事を見つめ直しマツダで働く動機を再認識した。また人財育成の原点となる貴重な体験になった」と双方にとって心に残る経験となりました。

マフラーづくりにチャレンジ

  • *1 総合的な学習を通じ、先行きが不透明で、将来の予測が困難な未来を生きる子どもたちが、将来を創造的に予測し社会課題の解決にチャレンジすることで自らの生きる資質を育成する科目。
  • *2 文科省を始め欧米で推進される、科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、アート(Art)、数学(Mathematics)を組み合わせ創造的な学びを得る科目横断教育。
  • *3 35コマの授業を4つのフェーズで実施(フェーズ1 社員と対話して考える:産業史と今を振り返り、未来社会を想像する。フェーズ2 本物に触れる:現場に行き、本物に触れ、五感を通じて感じる。フェーズ3 実践する:自分らの手を動かして形にする。フェーズ4 これまでの学びを総出力する:チームで未来社会の課題を提起し解決アプローチを提案する)。

数字で見る実績
継続年数:1

見てみよう!これも?あれも?プログラミング!

見てみよう!これも?あれも?プログラミング!

 マツダは、2020年度から始まった小学校でのプログラミング教育にさきがけ、2019年度からイノベーション人材の育成に力を入れている「ひろしま自動車産学官連携推進会議」*と協力し、本社(広島)の近隣小学校を対象としたプログラミング授業の支援を行っています。2020年度は、16校、980名の児童を対象に「私たちの生活と自動車の未来を考えよう」をテーマとしたカリキュラムにおいて、自動車社会の課題と取り組みを紹介する学習ビデオを制作・提供した他、「ぶつからないクルマ型ロボット」を使ったプログラミング授業や、実施校の教員向け実技研修会の支援を行いました。

* https://www.hirojiren.org/hirojiren/


数字で見る実績
継続年数:2