メディア4耐前哨戦
第2回メディア対抗タミヤRCロードスター1時間耐久レース
- 7月11日にマツダR&Dセンター横浜で、「第2回メディア対抗 タミヤRCロードスター1時間耐久レース」が行われ、9月に筑波サーキットで開催されるメディア対抗ロードスター4時間耐久レース(以下、メディア4耐)に出場する自動車専門誌など全19チームが集結し、白熱した戦いを繰り広げました。
- 昨年から始まったこのRC(ラジオコントロールカー)レースは、今年で28年目を迎えるメディア4耐の前哨戦として、実車と同様にホビーの世界でも走る歓びとその奥深さをメディアの皆さんにも体感していただきたいという趣旨で(株)タミヤの協力を得て開催しています。総合結果で最も周回数が多かったチームから順番に、メディア4耐の公式予選時コースインの順番を優先的に決められる権利が与えられます。
イコールコンディションの参加が条件
コースは筑波サーキット(コース2000)をイメージしたレイアウトで、ヘヤピンやハイスピードコーナーも含まれる本格的なもの。会場の広さの関係上、レースは3回に分けて行われました。
- 参加者は4耐レースに出場するドライバー1名以上を含むことを必須条件とし、2~5名で編成。男性は10分間、女性は5分間という最短走行時間が決められています。少数精鋭2名でエントリーしているチームや5名が交代で操作するチームもありました。
- レース前の車検では、シャシーに改造が施されていないか等のチェックを受け、イコールコンディションとなるよう同一仕様の新品タイヤに装着しなおします。
筑波サーキットを模したコース |
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本番さながらの本気の白熱した戦い
30分の練習走行の後、レースが始まりました。しっかり練習してきた成果を発揮するチーム、最初はギクシャクしていたもののすぐに勘を掴んでスムーズに走り出すチーム、なかなか操作に慣れずあらぬ方向にマシンを逆走させるチームなどなど、レースは大荒れ。
実は、メディア4耐本番と同様にZuppyさん、リムジン林さんに実況をしていただいていますが、高いところにある実況ブースから眺めながら語る本番とは異なり、目の前で起こるデッドヒートや大クラッシュ劇、ドライバーや各チームの皆さんの表情や声までもがその実況に加わり、お二人のトークもさらに盛り上がります。本気で競いあっているのに、終始、笑いにつつまれたレース展開となりました。
カメラを搭載したドローンを持ち込み、空撮に挑んだカーセンサーチームの神崎洋介平さんは、「スタッフ全員、RCはまったくの初心者でしたし、事前練習も出来ずの参加だったので、成績はビリでしたが、楽しい時間を過ごすことが出来ました!ドローンも飛ばしたので絵的にはよいカットが撮れているのではないでしょうか。本戦の目標はまずは全員が楽しむこと。もちろん地道に練習も重ねて完走を目指します。4耐参加を通じて”走る楽しさ”を一人でも多くの方にお伝えできればと思います」と語ってくれました。
チームカーセンサー |
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マツダ ロードスター開発主査の中山雅がリーダーとなっているメーカー交流チームには、ホンダ、ニッサン、スバルから我こそはというRCカー操縦のエースが集結しました。中山は、「各自動車メーカーの中でも無類のクルマ好きが集まった混成チームですが、共通項が多い分チームワークは抜群です。RCカーは経験も少なく難しいレースでしたが、本戦はこの結果(総合10位)より上に行くに違いないと感じています。速いドライバーが揃っていますから!」と自信たっぷりの発言でした。
チーム メーカー交流 |
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NAVI CARSの河西敬介さんは、「今日は惨敗でした。。。昨年はビリでしたから今年は上位を狙って練習してきたんのですが、マシントラブルに見舞われたのと、皆さんの操縦レベルが想定以上に上がっていたのでグループ6台中5位に終わりました。でも昨年よりもアップしたからよしとします。4耐本戦ではNAVICARSチームは4回目の参加となります。これまでシングル入賞が最上位なので、おこがましいかもしれませんが、表彰台に何とか上がってみたいので、これを目標と言っておきます!」と話していました。
チーム NAVICARS |
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- 今年のレースで勝利を収めたル・ボランチームでした。なんと2年連続の優勝です。
- チーム代表の萩原充さんは、「昨年に続いて2連覇を達成してしまいました。序盤に私が足を引っ張りながら規定走行時間をこなし、後は速いメンバーに託しましたので安心して見ていられました。CAR GRAPHICチームさんともいいバトルが出来ましたね。4耐本戦はあまり自信はありませんが、ガンバリます!」と話していました。
チーム ル・ボラン |
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3レースの周回数を集計すると、以下の順になりました。
1位 ル・ボラン
2位 主催者チーム
3位 CAR GRAPHIC
4位 人馬一体
5位 GAORA SPORTS
6位 ザ・モーターウィークリー
7位 ENGINE
8位 CARトップ
9位 ライトニング
10位 メーカー横断
11位 Itmedia/MONOist
12位 HotVersion DVD
13位 月刊自家用車/オートメカニック
14位 Carview!/みんカラ
15位 ベストカー.おとなの週末
16位 NAVI CARS
17位 チームYTC
18位 TIPO/Daytona
19位 カーセンサー/カーセンサーEDGE
実車でもホビーでも”走る歓び”は同じ
本レースをサポートいただいている(株)タミヤの前住諭さんは、「RCカーの醍醐味はやはり、実車ではとてもできないようなバトルやオーバーテイクが出来ることです。とはいえ、操作の基本は、ステアリングを大きく切らないことなんです。自転車でも、もちろんクルマでもそうですが、走行中にロックするまでステアリングを切るようなことはないと思います。RCもまったく同じで、ステアリング操作は出来る限り丁寧にゆっくりと操作することが基本です。またアクセルワークも同様で、急なアクセルオフは前荷重過多になり、挙動が不安定になります。RCカーとクルマの操作のコツはとても似ているんです。私も今年は4耐本戦を見に行こうと思っています。そして、実車のロードスターでもシビアでクリーンなバトルを見せてほしいですね」と語っていました。
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前住さんが言うように、RCロードスターでの1時間耐久レースは、実車のレースに比べてアクロバティックで、転倒や多重クラッシュが続出しましたが、そこには各チームの参加者全員が真剣に操縦を楽しみ、本気で競い合う姿がありました。
大人も子供も真剣にマシンを操り、レースを楽しみ、クルマとの距離が近づいていく。そんな、「走る歓び」を味わえる場をもっと多くの方々に広め、日本に楽しい自動車文化をつくっていきたいですね。