ファミリア

ファミリア(1963年~)

第10章:9代目~新しい価値の提案と、集大成となる最後のファミリア

1998年6月に9代目となる〈ファミリア〉が誕生する。新しい機能と価値を備えた、新ジャンルワゴン&セダンと銘打っての登場であった。

9代目の開発では、『際立つ個性』、『扱いやすさ、運転のしやすさと楽しさ』、そして『パッケージイノベーション』の3つに焦点をあて、その結果、高い運動性能を持つコンパクトカーでありながらステーションワゴンの多用途性を兼ね備えた「S-ワゴン」を新たに設定した。S-ワゴンの「S」には、スポーティ、スタイリッシュ、ショートの意味をこめている。

新しい価値の提案と、集大成となる最後のファミリア

車種は、他に4ドアセダンがある。また、8代目〈ファミリア〉の3ドアハッチバックと、ワゴンを継続販売するため、〈ファミリア〉は、新旧あわせ4つの車体形態を持った。

エンジンは、1,800cc直列4気筒DOHC(4WDモデルのみに設定)の135psを筆頭に、1,500ccは130psと110psの2種類、1,300ccは85ps、そして、2,000ccで70psのディーゼルエンジンをセダンにのみ設定した。

1,800ccエンジンのS-ワゴンにはフルタイム4輪駆動を、1,500ccエンジンのS-ワゴンとセダンには、通常はFFでの走行を主体とするカップリング式4輪駆動を、それぞれ設定した。

同98年10月には、イギリスのバーミンガムショーに、S-ワゴンをベース車とするコンセプトカー「マツダ323Fカントリーコンセプト」を出展し、フルタイム4輪駆動の機能を活かしたオフロード走行への可能性を示した。

新しい価値の提案と、集大成となる最後のファミリア

2000年10月に、S-ワゴンとセダンをビッグチェンジした。変更の中心は、よりスポーティなデザインとしたこと。そして、操縦安定性と乗り心地を進化させ、安全性や環境適合性も向上させている。
エンジンは、1,800ccに替えて2,000ccをS-ワゴンに用意し、これを「スポルト20」と呼ぶモデルとした。翌01年12月には、セダンに2,000cc直列4気筒DOHCエンジンを搭載した「スポルト20」を追加し、同時にS-ワゴンの装備の向上をはかっている。

02年12月には、S-ワゴンのスポルト20をよりスポーティにした「スポルト20スペシャル」を登場させた。より精悍な外装と、FF車には専用に強化したチューンサスペンションを採用している。装備もさらに充実させながら、従来モデルより3万3,000円安く価格設定し、バリューアップをはかった。

1963年から40年の永きにわたり、マツダの小型車の中核として多彩な歴史を刻んだ〈ファミリア〉は、次世代スポーツコンパクトと銘打ち、世界に通用するコンパクトカーの価値を追求して2003年10月に登場したアクセラの誕生を受け、その役割を終えたのであった。


このページを見たあなたへのおすすめ

  • マツダのビジョン
  • 新型ロードスター ビデオ
  • ソーシャルメディア