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安全への取り組み

安全

安全:事故のない安全なクルマ社会を目指して

高速走行時の車線変更では、隣のレーンの後方から接近してくるクルマに気付かず衝突してしまう危険があります。
そこでマツダは、このような事故の防止をサポートすることを目的に、後側方のクルマを検知しドライバーに警告する「リアビークルモニタリングシステム」を国内で初めて実用化しました。

「交通事故の防止をサポートする技術」が一層重要に

警察庁の調べによれば、日本国内での交通事故による2007年の死亡者数は5744人と7年連続で減少、1953年以来54年ぶりに5000人台にとどまりました。その理由として、シートベルト着用者率の向上に加えて、エアバッグ装着車やABS(Antilock Braking System)などのクルマの安全装備が普及したことなどにあるとされています。

マツダは、“Zoom-Zoom”なクルマづくりの基礎には、何よりもまず「安全」がなければならないと考えています。こうした認識に基づいて、従来から、エアバッグやABSはもちろんのこと、制動力を電子制御するEBD(Electronic Brake force Distribution)、横滑りを制御するDSC(Dynamic Stability Control)など、さまざまな安全装備や安全技術を開発し、その普及に取り組んできました。

そして今後、事故そのものの減少に資する技術がいっそう重要になってくるとの考えから、マツダは事故防止をサポートする技術やドライバーの安全運転を支援する技術の開発をさらに強化していきます。

例えば、高速走行時の安全運転を支援

日本では近年、交通事故による死亡者数は減少傾向にあるにも関わらず、負傷者数や事故発生件数は高水準にあります。また、世界中を見渡してみても、自動車の増加にともなって事故発生件数は年々増加しています。

そこでマツダでは、事故防止をサポートする技術として「マツダ・プリクラッシュ・セーフティ・システム」を開発し、「MPV」や「CX-7」に採用しています(オプション装備)。これは、レーダーセンサーで前方にあるクルマや障害物を感知し、衝突を予測し事故の回避をサポートするとともに、万が一の衝突時の被害軽減を図る予防安全技術です。

写真:ドアミラーの付け根部に設置したLEDライト

ドアミラーの付け根部に設置したLEDライト

また、運転支援システムとして高速走行時に後側方から接近してきたクルマを検知し、ドライバーに正しい認知と判断を促す「リアビークルモニタリングシステム」を国内で初めて実用化し、2008年1月に発売した新型「アテンザ」に採用しました(オプション装備)。

これは、時速60キロメートル以上の高速走行時に、隣のレーンの後方から接近してくるクルマをレーダーセンサーで検知し、システムが「一定時間内に追いつかれる」と判断すると、ドアミラーの付け根部に設置したLEDライトが点灯してドライバーに知らせてくれるというものです。LEDライト点灯時に車線を変更しようとして方向指示器を操作すると、ライトの点滅と同時にブザーが鳴り、ドライバーに車線変更を中止するよう警告を発します。レーダーの検知範囲は後方約50mと広く、車線変更時のドライバーの認知や判断をサポートし、「衝突しそうになってヒヤリとする」状況を起こりにくくします。

図:リアビークルモニタリングシステム

各国の交通事情に合わせて

米国高速道路交通安全局NHTSA(National Highway Traffic Safety Administration)の調べによると、車線変更時の事故は、米国で発生する交通事故全体の約9%にあたる4番目に多い日常的な事故として報告されています。

米国では、混雑した高速道路で車線変更を頻繁に繰り返す傾向が強いと言われています。マツダでは、そうした交通事情にあわせ、「リアビークルモニタリングシステム」と同様のシステムとして、「ブラインドスポットモニタリングシステム」を開発しました。これは、ドライバーの死角となりやすい隣接レーンの後側方約7mまでのエリアを検知し、車線変更時の危険をドライバーに知らせるシステムであり、2007年に発売した「CX-9」に採用しました(オプション装備)。

マツダは、事故の未然防止に資する安全技術や、ヒヤリとするような状況を回避するための運転支援システムの開発に取り組み、これら技術を普及させていくことで、事故のない安全なクルマ社会の実現に貢献していきます。

車両システム開発部
電子実研グループ
アシスタントマネージャー

花田 充基

写真:車両システム開発部 電子実研グループ アシスタントマネージャー 花田 充基


以前、知人が交通事故で亡くなったことをきっかけに、「ぶつからないクルマ、事故を起こさないクルマ」をつくりたいと切実に思うようになりました。

お客さまに「クルマを運転する楽しみ」をいつまでも味わっていただくために、事故を起こさず快適に安心してドライブできるクルマづくりにこれからも取り組んでいきます。そして、私たちが開発した安全技術が少しでも事故の低減につながることを願っています。

車両システム開発部
車両統合制御開発グループ

礒本 和典

写真:車両システム開発部 車両統合制御開発グループ 礒本 和典


入社以来、クルマの予防安全技術全般の研究に携わり、いつかは自分が携わってきた研究の成果を量産に結びつけ、お客さまに提供したいと思い続けてきました。「リアビークルモニタリングシステム」の開発に関わり、その思いをやっと叶えることができました。

人間はミスをするものです。だからこそ、ドライバーの不注意や確認不足を補いながら、“Zoom-Zoom”なドライブをサポートできるシステムや技術の開発を今後も続けていきます。




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