魂を込めるアーティスト

魂を込めるアーティスト

ハードモデラー

玉井 一光

流麗な造形を、艶めく色彩で輝かせる。

すべてのデザインが調和した美しい最終モデルに、スプレーガンを片手に向き合う。
色の変化に神経を研ぎ澄ませ、無駄のない動作を繰り返しながら、色を塗り重ねていく。
ハードモデラー、玉井一光。その絶妙な手さばきが、鮮烈な輝きを加える。

感覚を研ぎ澄ませて、
色味をコントロールする。

ハードモデルの総仕上げともいえるカラー塗装。その工程を彼は担当している。「カラーデザイナーが決定した色を、開発モデルのイメージに合うようにスプレーガンで塗装するのがおもな仕事です」。塗料の性質や気象条件だけでなく、スプレーガンの動かし方ひとつで塗装の仕上がりや色味は違ってくる。狙い通りの色を吹きつけるには、数値では再現できない絶妙な勘どころが必要となる。

「その難しさに魅力を感じました。微妙な調整を繰り返しながら、自分の感性で色を表現できることにやりがいを感じています」。自分の手が直接モノづくりに関わっている。そんな実感がこの仕事にはあるという。

優れた塗装とは、
いつも同じ色が出せること。

「塗装のおもな仕事には、塗料の調整と吹きつけがあります。色そのものを変えることはありませんが、その時の状況に応じてシンナー、硬化剤の選択や配合を変え、思い通りの色が吹けるように塗料を調整します。そのうえでスプレーガンで吹き方をコントロールしながら色を塗っていきます」。塗装で大事なのは、いつも同じ色が出せることなのだという。

「いくら美しく仕上げても、基準となる色味から外れていては意味はありません。同じ考えで“その人にしか出せない色”なども無意味です。決まった色を、どんな状況でも、どんな造形にでも再現できる。それが理想の塗装なのです」。

図:ソウルレッド

塗り手の技術が試される、
マツダの“ソウルレッド”。

マツダを象徴するブランドカラーの“ソウルレッド”。その塗装には独特の難しさがあるという。「1つの色は複数の色を何層も重ねることで生まれます。それぞれの色を適切に塗装し、トータルで色を完成しなければなりません」。

「ソウルレッドでは深みのある赤を表現するため、ある色を多めに吹きつけます。それは通常あまり例のない吹きつけ回数です。そこをしっかり吹けるかが、出来映えを大きく左右します」。色の粒子や定着の具合、濃淡や深み、艶などを確認しながら、瞬時に吹き方を変えていく。経験を積んだ確かな技が、マツダらしい魂のカラーを生み出している。

優れた技術や思想が響きあい、
新たなプロダクトを生み出すMazda Design。

ハードモデラーは、デザイナーとともにプロダクトの最終デザインをぎりぎりまで突き詰めていく。
完成が近いからこそ、意見を交わしやすい雰囲気をつくって、最後まで守りに入らず検討を重ねることが大切だと、藤井は語る。
ひとりの情熱はチーム全体を動かすエネルギーとなり、多くの人の心をとらえる美しさを創造していく。

図:Mazda Design

デザイナー

デザイナー

クルマの楽しさを、柔軟な思想で描き出す。

クレイモデラー

クレイモデラー

平面のイメージに、独自の造形美を与える。

ハードモデラー

ハードモデラー

独創のフォルムに、本物の存在感を加える。

ハードモデラー

ハードモデラー

素材と造形の、美しい融合を追い求める。

ハードモデラー

ハードモデラー

流麗な造形を、艶めく色彩で輝かせる。