魂を込めるアーティスト

魂を込めるアーティスト

クレイモデラー
寺内 範雄

平面のイメージに、独自の造形美を与える。

1枚のスケッチから、そこに描かれた世界観を感じとり、卓越した技で立体として表現する。
それはイメージでしかなかったものが、確かな意思をもつプロダクトとして現実の世界に姿をあらわす瞬間。
クレイモデラー、寺内範雄。彼はクレイを削りながら、その造形に新たな魂を吹き込んでいく。

人間の手で創りだす、
感性に訴えかける造形美。

クレイモデラーは、デザイナーが思い描いたイメージをクレイと呼ばれる工業用粘土を使って立体化し、理想の造形に近づける役目を担う。「デジタル全盛の現代にあっても、マツダは人間の手で削り出すクレイモデルを使ったデザイン開発に多くの力を注いでいます」。

「クレイモデルのよさは、人の感性に訴えかけるような造形を直感的に作れること。修正を繰り返すなかで、これしかないという完璧なラインが見えてきます。それは、デジタルでは再現するのが難しい感覚的な美しさなんだろうと思います」。クレイモデラーの造形美への情熱は、Mazda Designの基盤を確実に支えている。

コンマ数ミリの調整を重ね、
統一感のある空間へ。

「クレイモデルでこだわるのは、反射した光を美しく見せるための調整ですね。表面に歪みがあると映り込んだ光がスムーズに流れません。アルミ箔を張り、何度も微妙に手直しします。インテリアでは、パーツごとの世界観の統一が大切です。インパネ、ドアトリムなど、それぞれの造形の世界観にズレがあると、一体感のある空間にはなりません。そこの調整が重要になります」。

さらに繊細な素材感の表現には、デジタル技術を使うことも多いという。「デジタルが得意な領域はデジタルに任せて、クレイはクレイにしかできない表現を極める。それが結果的にクオリティの高い造形につながると思うのです」。

説得力のある造形で応える、
提案型のクレイモデラーに。

マツダのクレイモデラーは、時としてデザインに踏み込んだ提案が求められる。「デザイナーの望む形が、実際には造形として成立しない場合もあります。そんな時はクレイモデラーの立場から別の造形を提案をします。マツダでは珍しいことではありません。つねに手がける造形の意図を考えているからこそできるのだと思います。そのうえで、やはりクレイモデラーは造形美という説得力も磨くべきです。自分が語るのではなく、造形に語らせる。誰が見ても納得するカタチ。そういう提案は、クオリティの向上に必ず貢献します」。

美しさを追求するクレイモデラーとしての矜持が、その言葉にあらわれていた。

優れた技術や思想が響きあい、
新たなプロダクトを生み出すMazda Design。

クレイモデラーは、コンピュータを使ったデジタルモデラーとの連携が不可欠という。感性で生んだ造形を数値で確認する。
数値で磨いた造形を感性で再現する。そうしたやりとりから、人の気持ちに訴えかける魅力的なデザインがカタチになっていく。
ひとりの情熱はチーム全体を動かすエネルギーとなり、多くの人の心をとらえる美しさを創造していく。

図:Mazda Design

デザイナー

デザイナー

クルマの楽しさを、柔軟な思想で描き出す。

クレイモデラー

クレイモデラー

平面のイメージに、独自の造形美を与える。

ハードモデラー

ハードモデラー

独創のフォルムに、本物の存在感を加える。

ハードモデラー

ハードモデラー

素材と造形の、美しい融合を追い求める。

ハードモデラー

ハードモデラー

流麗な造形を、艶めく色彩で輝かせる。