CSR

マツダブランドの価値を高める高品質・高効率生産体制をグローバルで実現

新型デミオ/Mazda2誕生に際しては生産においても大きな挑戦がありました。それはマツダ初となる世界3拠点同時生産開始です。「構造改革プラン」の4つの柱の一つとして「グローバル生産体制の再構築」を推進する中、各国の生産拠点が自立して高品質・高効率な生産を行い、共に学びグループ全体で成長できる生産体制構築を進めています。

マツダ初の世界3拠点同時生産開始

2014年9月11日、新型デミオ(海外名:Mazda2)の国内発表会で代表取締役社長兼CEO小飼雅道はグローバル生産について次のように語りました。

「新型デミオをいち早く世界中のお客さまにお届けするため、7月の山口県の防府工場に続き、タイとメキシコの海外拠点でも同時期に生産を開始します。まず、タイの『オートアライアンス(タイランド)(AAT)』では近日中に生産を開始し、オセアニアおよびASEAN諸国へ出荷致します。また、メキシコ新工場『マツダデメヒコビークルオペレーション(MMVO)』でも2014年中に生産をスタートさせ、中南米、北米、欧州に向けて新型Mazda2を展開していきます。グローバルに3工場でほぼ同時期に新型車生産を立ち上げることは、私たちにとって大きな挑戦であり、マツダの歴史で初めてのことです」。

この言葉の通り、同月17日にタイで、10月23日にメキシコで新型Mazda2(日本名:デミオ)の生産を開始。世界3拠点同時生産開始を支えマツダグループ全体で競争力ある生産体制を構築するため、2013年から「グローバルマニュファクチャリングネットワーク(GMN)」の活動を本格的に開始しました。


TOPICS

タイにおけるパワートレイン生産開始

2015年1月、タイに建設した新工場「マツダパワートレインマニュファクチャリング(タイランド)(MPMT)」で、新型トランスミッション「SKYACTIV-DRIVE」の生産を開始しました。タイのAATを含むグローバル生産拠点で新型Mazda2(日本名:デミオ)、Mazda3(日本名:アクセラ)やCX-5などに搭載されています。MPMTの稼働にあたってはGMNの人材育成プログラムの下、現地従業員がマツダの本社工場・防府工場で工程管理や改善活動など、それぞれの職種・職位に応じたさまざまな研修を受け、高品質・高効率な生産体制を構築しています。同工場に併設するエンジン工場での量産を2015年度第3四半期内に開始します。
今後もMPMTは、タイの方々と共に、自動車産業を支えリードする人材を育成し、同国経済の継続的な発展への貢献を目指します。

タイにおけるパワートレイン生産開始

所在地 : タイ・チョンブリ県
生産能力 : トランスミッション 40万基/年、エンジン 3万基/年
資本構成 : マツダ株式会社100%


全ての生産拠点が自立し相互に学ぶことができる体制づくり

GMNは、国内・海外全ての生産拠点が、自立してマツダブランドの価値を高める高品質で高効率な生産活動を行い、同時に、各生産拠点が相互に学び合うことを追求するためのネットワークです。
国内の本社工場と防府工場が「グローバル生産オペレーションセンター(GMOC)」として責任を持ち、グローバルプラントビジョンの下、培った知見や技能を生かした人材育成プログラムを各海外生産拠点に対して実施。成熟度の異なる海外拠点において、品質面や効率面で同レベルの生産活動ができるよう、工程管理や改善を行うスキル(「現場力」)を育成しています。また、日々の生産活動のみならず、新型車量産準備時に各拠点が等しく高品質の生産を同時に開始できるようにするためのプログラムも設定しています。その成果の一つが新型デミオ/Mazda2の世界3拠点同時生産開始です。操業30年以上の歴史を持つ防府工場、1995年に設立したタイのAAT、そして、2014年1月に操業を開始したメキシコのMMVO。歴史や成熟度の異なる3拠点で同じレベルの生産体制を実現しました。

GMNの概念図

GMNの概念図

グローバルプラントビジョン

グローバルプラントビジョン

サプライチェーン全体における取り組み改善を目指して

マツダでは従来から、サプライチェーン全体における取り組み改善を促進しています。クルマづくりのプロセスをゼロから見直す「モノ造り革新※1」を生産、開発、購買、物流といった関係部門やサプライヤーが一体となって進めてきました。GMNは今後、生産領域に加え、購買・物流領域などに活動の対象範囲を広げ、サプライチェーン全体の連携強化につながるようプログラムをさらに発展させていくことを目指します。

※1 マツダサステナビリティレポート2014(P7~10)も参照ください。


VOICE

2014年にGMNの研修に参加しました。研修では品質やコストの管理方法のほか、職場の士気など広い視点で学びがありました。この学びをAATで定着させる取り組みを進め、新型Mazda2の生産をスムーズかつ計画通りに開始することができました。今後もマツダ本社と連携し、AATがブランド価値向上を実現する生産拠点へとさらに成長し、他の生産拠点の手本となり続けることができるようリーダーシップを発揮します。

AAT 副社長チャイポン・チャイダンポン

AAT 副社長
チャイポン・チャイダンポン


TOPICS

サプライヤーと一体となったM-ABC活動

マツダでは、従業員がサプライヤーの工場を訪問してモノづくりの改善と体質強化に取り組む活動を促進しています。これは、マツダ生産方式を基本に、サプライヤーと協働で生産工程の無駄・問題点を抽出し、改善策の検討・実施を行うものです。2004年より広島県および近隣の地場サプライヤーを対象に展開しているこの取り組み(J-ABC※2)は、2013年よりタイ(A-ABC※3)、2015年よりメキシコ(M-ABC※4)の生産拠点近隣のサプライヤーに対しても実施。より良い商品をお客さまにお届けできるよう、サプライヤーと一体となった高品質・高効率のモノづくり体制をグローバルに構築しています。

※2 Jiba[地場]Achieve Best Cost
※3 ASEAN Achieve Best Cost
※4 Mexico Achieve Best Cost

フロントシート、リアシートの組立のラインリーダーを担当しています。M-ABC活動を通じて、各作業の標準化を確実に行い、高品質で安定した組立ラインを構築するための方法を学びたいと思います。
また、からくり改善®※5について学びモノづくりの楽しさを工場全体に浸透させていきたいと考えています。

※5 (公社)日本プラントメンテナンス協会の商標登録。生産ラインの作業の中で問題点を改善し、よりよい作業環境を作り出す取り組みのこと。

アキシート S.A.deC.V.デルガド・アンジェリカさん

アキシート S.A.de C.V.
デルガド・アンジェリカさん

メインマフラーなど排気部品の生産ラインを管理しています。M-ABC活動を通じて、効率的な生産工程を追求するため、作業・動作などの分析から阻害要因を見つけ出し問題を解決する方法を学びたいと考えています。また、作業者が熱意を持って市場No.1の部品を生産することに集中できるムリ・ムダ・ムラのない作業環境づくりの手法についても学ぶことができると期待しています。

ヒロテックメキシコS.A.de C.Vパラモ・アルマンドさん

ヒロテックメキシコ
S.A.de C.V
パラモ・アルマンドさん