CSR

クリーンエミッション

マツダは水質や大気を保全するために、法規制よりも厳しい自主基準を定めて、汚染物質の排出を適正に管理しています。生産領域において環境に負荷を与える化学物質の全廃・低減に向けさまざまな活動に取り組んでいます。

【生産】国内主要4拠点※1における上水使用量を2011年度比で43.0%削減

三次事業所を除く、国内の工場・事業所の生産工程で用いる水は、ほぼ全量工業用水を使用しており、地盤沈下を引き起こす恐れのある地下水は一切使用していません。また、三次事業所では雨水を池に貯水して利用するなど、水資源を有効利用しています。
さらに工場やオフィスなどで使用する上水についても、節水に取り組んでいます。
2015年度は全社手洗場に節水シャワーキャップを、寮浴室に節水エアインシャワーヘッドを導入しました。公共用水域への排水にあたって、法規制値よりも厳しい自主基準値を定めて日常的に管理しています。また、生活系、工程系などの排水系統ごとに適正に処理し、排水の浄化に努めています。

国内主要4拠点における上水使用量

国内主要4拠点における上水使用量

排水処理システムの概要(本社工場)

排水処理システムの概要(本社工場)

<海外での取り組み>

中国

南京市にある長安フォードマツダエンジン有限公司では、2014年から製造工程の冷却水や緑地帯へ散布する水を水道水から廃水処理後の再生水に変更し、年間5万m3※2の水道水の使用量を削減します。

メキシコ

マツダデメヒコビークルオペレーションは、操業開始前にメキシコの環境ライセンスを取得した初めての自動車工場として、高く評価されています。
工場内の調整池(雨水)にエアレーション噴水を2014年に設置し、調整池の水を撹拌することで藻類の発生を抑制すると共に、エアレーション(空気の混和)により水質汚濁物質の分解を促進しています。
これにより放流水の水質を改善すると共に、噴水の美しい景観を提供しています。また、生産工程からの廃水を構内の処理場で浄化し構内緑地への散水に再利用する水資源の有効活用を継続しています。2015年度には、約19万m3の再生水を散水に利用し、井戸水使用量を削減しました。

タイ

電着塗装前処理工程での水洗槽の給水コントロールの適正化などにより、2014年比で15%削減の2.19m3/台(2014年2.58m3/台)を達成しました。

※1 本社(広島)/三次事業所/防府工場 西浦地区/防府工場 中関地区(開発など間接領域も含む)。
※2 工場からの廃水基準(自主基準)を順守するため、再生水の利用量を10万m3から5万m3に変更しました。

【生産】大気汚染防止 : 環境負荷を低減できる燃料を積極的に導入

SOx(硫黄酸化物)やNOx(窒素酸化物)対策、ばいじん、粉じん、ミスト対策、さらにVOC(揮発性有機化合物)対策について、継続的な削減に取り組んでいます。
その他、使用する燃料を重油から都市ガスへ転換するなど、環境負荷を低減できる燃料を積極的に導入しています。

VOCの削減 : 塗装ライン

2015年度は、「ボディ塗装ラインの塗装面積当たりのVOC排出量を23.5g/m2以下」の達成に向けて、活動を進めました。
国内および海外主要工場の標準工程である「スリー・ウェット・オン塗装」および世界トップレベルの環境性能を持つ「アクアテック塗装」、段差形状部分(ドア開口ステップ部など)を塗装する際のオーバースプレーを最小化する工法の導入に加え、洗浄シンナーの回収効率向上などによって塗装面積当たりのVOC排出量を22.4g/m2まで削減し、目標値を達成しました。

【生産】PRTR対象物質の排出量削減

塗装工程における洗浄シンナーの回収効率向上などにより、2015年度のPRTR法※3対象物質の水域および大気への排出量は、1998年度比で62%減となる1,060トンに削減しました。今後もPRTR法対象物質の排出量削減に取り組みます。

※3 特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律。Pollutant Release and Transfer Register : 環境汚染物質排出・移動登録。


VOICE

高品質で環境負荷が少ない水性塗装を協働で実現

中国・南京の車両生産拠点で、塗装ラインのマネージャーをしています。大気汚染への対応を目的として、水性塗料を用いた環境負荷(VOC※4)の少ない「アクアテック塗装」を導入しました。この塗装技術の導入は、マツダ本社にある宇品第1工場に続いて2拠点目で、本社との協働活動を通じて同等の塗装品質を実現しています。設備の管理方法などは宇品第1工場で研修を受 け習得しました。 これからも、マツダグループの連携を強化し高品質なクルマづくりと環境負荷低減を継続的に追求します。

※4 揮発性有機化合物

任 迎(レン・イン)

長安マツダ汽車有限公司 製造部門
任 迎(レン・イン)