CSR

労働安全衛生

「安全健康基本理念」に基づき、従業員の安全と健康のために、人づくり、職場づくり、仕組みづくりを進めています。マツダと国内グループ会社においては2014年度から3カ年計画に取り組んでいます。
海外グループ会社に対しては、現地の法令や労働慣行などを踏まえ、マツダの安全衛生管理手法を共有し、マツダグループ全体で着実な安全・健康な人づくり、職場づくりを進めています。


安全健康基本理念

「安全と健康」これこそ働く私たちの原点です。これこそ最も価値のあるものです。
「人」こそ宝! この宝を守るために私たちは不断の努力を続けます。


「ワンマツダいきいき職場づくり運動」3カ年計画

方針 : 自分発、部門発の安全健康活動をやり遂げ、自律型のいきいき職場※1を実現する。

スローガン :24時間、ワンマツダで安全健康、最優先!

考え方、進め方 :
1. 原点に戻り、ルールが守れ、安全行動ができる人をつくる
2. リスク「先取り」による重大災害・事故防止活動の強化
3. 全員参加による活動展開(相互注意し、誉め合える風土つくり)

※1 自律型のいきいき職場 : 部門特性を踏まえた重点的な問題解決活動が実践され、管理者のリードと一人ひとりの活動が一体化し、個人と組織が活性化している職場。


安全衛生委員会

経営層(安全担当役員、各本部長・独立部部長)と労働者代表(マツダ労働組合※2執行部)で構成する合同委員会「総合安全衛生委員会」を設置し、安全健康に関する年度ごとの活動方針・重点施策などを労使で審議しています。その決定を踏まえ、各部門の部門長が中心となり、各職場の業務の性質やリスクを考慮した活動を推進しています。
国内・海外グループ会社に対しても、活動情報の共有、職場巡視指導、教育支援などを行っています。

※2 マツダの従業員の約9割が所属。

安全衛生マネジメントシステム(SMS)

安全衛生マネジメントシステムの運用により、自主的かつ継続的な安全衛生管理を行い、労働災害の潜在的な危険を減らすとともに、安全衛生水準のさらなる向上を目指しています。

マネジメントシステム取り組み内容

「リスクアセスメント」によって災害の未然防止に努めるとともに、監査によってマネジメントシステムの運用状況を調査・評価し、PDCAサイクルを回しています。

<2015年度内部監査実績(マツダ単体)>

  • ■ 全ての監査対象部門で実施(28組織128部門)
リスクアセスメント活動

2005年度から、生産、開発、管理、事務など全ての業務について、危険、リスクを事前に抽出し、対策を実施する「リスクアセスメント」を実施しています。毎年、見直しや新たなリスクの洗い出しを繰り返し、その対策を進めることで、職場の安全度を向上させています。

安全成績(災害度数率)

2015年度は全災害度数率、休業災害度数率ともに前年から減少しました。
リスクアセスメント活動により、機械設備・作業環境への物的な安全衛生対策が定着し、「挟まれ」「巻き込まれ」などの設備起因災害は減少しています。一方で「人」の行動面に起因する災害が多くを占めており、中でも転倒災害の増加が課題となっています。2016年度は2015年度に引き続き、転倒予防対策として足腰の機能向上を目的としたストレッチ強化・推進していきます。

災害度数率の推移※3

※2

休業災害度数率:マツダ(株)の延べ100万労働時間当たりの休業災害件数
全災害度数率:マツダ(株)の延べ100万労働時間当たりの休業・不休災害件数

※3 第三者保証対象項目


TOPICS

転倒予防に向けた取り組み

転倒災害の予防対策として、職場環境面の整備はもとより、業務の性質を踏まえた体力づくりを進めています。
この活動は、今後の従業員の高齢化対策として産業保健分野で注目されており、中央労働災害防止協会への情報提供や米国立労働安全衛生研究所(NIOSH)での研究発表などを行っています。
現業部門では「安全作業能力テスト」および「いきいき安全体操」を独自に開発、導入しました。その結果、特に50歳以上でバランス能力・敏しょう性が改善しました。
間接部門:バランス能力や下肢筋力の維持向上を目的としたストレッチ体操「Zoom-Zoomストレッチ」を各職場に展開し、転びにくい身体づくりを推進しています。


労働安全に関する教育・研修

マツダは国内・海外グループ会社、サプライヤー(東友会協同組合※4)を対象として安全衛生に関する教育・研修を実施しています。海外生産拠点の安全担当者とはマツダとの相互人材交流を行い、お互いの現状を理解したうえで情報共有し、マツダグループ全体で安全・健康・快適な職場づくりに取り組んでいます。

※4 マツダと自動車部品・設備に、直接・間接的に取引のある62社で構成され、常に超品質(クオリティファースト)を念頭に意欲的に取り組んでいる組合組織。1952年にマツダと取引関係のある協力会社20社が、会員相互の親睦・福祉向上およびマツダとの協力体制を目的として設立した団体で、マツダは当団体に対し、労働安全面での助言・支援(マツダの安全情報の紹介、マツダ実施の安全教育への参加案内)を行っています。

労働安全に関する教育・研修内容(2015年度)

(単体)

内容 受講者数
労働安全衛生法に定められた法定教育の実施 1,986名
(内グループ会社、サプライヤー727名)
ゼロ災手法教育
(危険予知トレーナー研修など)
323名
危険有害業務従事者への能力向上教育
(フォークリフト運転など)
236名
安全衛生管理者・監督者教育
(新任のみ)
142名
社内救急処置教育
(AED使用実習含む)
1,270名

衛生面の継続的な改善

安全・快適職場環境の実現のため、熱中症対策に主眼を置いた暑熱環境改善や、化学物質のリスクアセスメントに取り組むことで作業者が災害や疾病を負うリスクの低減に努めています。


TOPICS

管理監督者※5の人間性を高める宿泊研修「情熱道場」

広島県にある本社工場は、2014年度より「部下を守ることができる管理監督者」の育成を推進しています。従来から実施している活動(作業の標準化・教育訓練など)に加え、良心に基づいた管理ができるよう、「職場の人間関係を構築し」「部下や同僚を家族のように思いやり」「必要な時には厳しく指導」できる「人間力」「マネジメント力」を高めるための宿泊研修「情熱道場」を実施しています。この研修では他社の好事例を共有するとともに、各自が部下・同僚への期待・激励の思いを見直し、その思いを自分の言葉で伝えるコミュニケーショントレーニングを実施しています。

※5 幹部社員と係長級社員など



石綿含有建物の対策工事について

マツダは従業員をはじめとする構内作業従事者の石綿健康被害の将来リスクを未然に防ぐための取り組みを加速するとともに、近隣住民の皆さまの安心をより確実なものとするため、2016年6月から約1年間かけて、本社工場内の石綿含有建物4棟の抜本的な対策工事を実施します。これらの建物は、国の定める石綿障害予防規則にもとづき、2006年に補修工事を行うとともに、これまで外部専門業者による年4回の目視点検と年2回の石綿濃度測定を実施するなど、計画的に維持・管理してまいりましたが、このたび広島中央労働基準監督署から、石綿粉じんにばく露するおそれのある建物について、抜本的対策を加速するようご指導いただきました。このことをマツダは真摯に受け止め、その対応・対策を強化・加速してまいります。
なお、マツダの石綿含有建物における大気中の石綿濃度の状況は、法令による基準を大幅に下回る通常の大気中と同レベルで推移しており、従業員等の健康への影響についても、定期的に健診を行い問題ないことを確認しています。


メンタルヘルス対策

マツダは2003年に社員のこころの健康づくりに労使で積極的に取り組むことを「ハートフル宣言」として宣言し、「マツダハートフルプラン」を策定しました。2007年には、マネジメント−各部門−産業医・保健師−マツダ労働組合など労使合同でメンタルヘルスプロジェクトを立ち上げ、全社的な支援体制を構築しています。

相談体制

産業医・保健師による相談体制を整備しています。本社勤務の社員に限らず、国内・海外出向者に対しても巡回健康相談、TV会議システムを活用した健康相談を実施しています。

教育・研修

新任管理者を対象とした「傾聴研修」「アドバンス研修」、入社3年目の社員を対象とした「セルフケアセミナー」を定期的に実施、併せて、職場からのニーズによる部門単位研修を行っています。また、管理者向けに「メンタルヘルス対応のポイント」について、定期的に情報を発信しています。

メンタルヘルス研修実績

(単体)

  2013年度 2014年度 2015年度
新任管理者研修 202名 152名 171名
管理者研修
(アドバンス)
360名 55名 54名
入社3年目研修
(セルフケアセミナー)
136名 232名 299名
部門単位研修
(希望部門)
405名 312名 213名
復職支援制度

休職者に対しては、短時間勤務制度や試し出社制度、復職後のフォロー相談など復職支援を拡充し、再休業の防止に取り組んでいます。

げんき診断 (職業性ストレス診断)

ストレスチェック制度の法制化(2015年12月施行)に先立ち、2008年から個人と組織のリスクを見える化するため「職業性ストレス診断=げんき診断」を導入しています。個人診断により従業員一人ひとりが自身の状態を把握し、健康管理に役く立てています。組織診断の結果を各部門にフィードバックし、職場改善活動につなげ、メンタルヘルス不調の未然防止に取り組んでいます。

げんき診断

(単体)

2013年度 2014年度 2015年度
95 93 93

厚生労働省の職業性ストレス簡易調査票を活用し2008年より実施。全国平均(厚生労働省発表)を100とした際のマツダ(株)の総合リスク値の実績(値が小さい=リスクが小さい)。

生活習慣病対策

メタボリックシンドローム予防などをはじめとした生活習慣病の改善と予防のため、禁煙やウォーキングの推進・セミナーなど、さまざまな活動を実施しています。

禁煙推進

全社喫煙率25%以下を長期目標に掲げ、個人サポートの充実や環境整備を図っています。毎月1回「全社1日禁煙デー」を設定しています。また、受動喫煙防止の観点から、喫煙所の屋外化を進めています。

ウォーキング推進

健康増進を目的として、各種ウォーキング活動を推進しています。

  • ■ 徒歩通勤を推進する「エコ・ウォーキング通勤制度(手当を支給)」
  • ■ 間接社員対象の1日1万歩を目指す「チャレンジ1万歩」
  • ■ イントラネットを活用した歩数記録ツールを提供する「マツダいきいきウォーク」
からだマネージメントセミナー(2015年より)

31歳(30歳時総合健診受健翌年)を対象に「生活習慣改善に向けた実践力の向上」「メタボリックシンドローム予防」を目的としたセミナーを開催しています。外部のスポーツジムを利用し、講話(食生活)、運動・リラクゼーションを実体験しています(マツダ健康保険組合と共催)。

食育指導を実施

低カロリーをコンセプトとした「ヘルシー食」を、2009年度から社内給食のメニューに加えました。 特定保健指導時の食事指導にも取り入れています。

生活習慣病に関するデータ

(単体)

    2013年度 2014年度 2015年度
禁煙推進活動  禁煙率 30.6% 30.5% 30.6%
ニコチンパッチ処方・指導 16名 13名 25名
ウォーキング活動  チャレンジ1万歩参加者
/チャレンジ1万歩達成率
8,706名
/48.3%
8,483名
/46.8%
9,067名
/45.8%
「マツダいきいきウォーク」参加者 にこにこコース(年間2,000km)
/てくてくコース(年間2,500km)
/すたすたコース(年間3,000km)
696名
/8,968名
/213名
699名
/8,497名
/187名
1,036名
/8,929名
/190名