CSR

品質方針

コーポレートビジョンに基づき、これまで積み上げてきた取り組みをさらに進化させ、全ての領域が一体となって協業し、マツダらしい価値を高め続けています。


品質方針

確かな仕事の積み重ねでお客さまに喜ばれる商品・サービスを提供する。


品質方針のこころ

品質方針のこころ

品質向上に向けての取り組み

カーライフを通じてお客さまに「安心」「信頼」「感動」をお届けするため、「新商品の品質つくり込み」「お客さまの期待を上回る品質の実現」「お客さまの笑顔のために考え、行動できる人づくり」にマツダグループ全体で取り組んでいます。

品質向上に向けての取り組み

マツダ品質マネジメントシステム(M-QMS)

確かな仕事を積み上げ、業界トップレベルの商品品質、販売・サービス品質を達成するため、ISO9001※1をベースにしたマツダ品質マネジメントシステム(M-QMS)を、商品の設計開発から生産、販売・サービスに至る一連のプロセスに適用しています。
海外生産拠点が増加する中、新たに設立した拠点においても現地従業員が自立して品質改善を行う仕組みを構築することに重点を置いています。メキシコのMMVO※2では2015年2月に、タイのMPMT※3では2015年7月にISO9001認証を取得しました。今後、その他の海外生産・統括拠点においても順次、認証を取得し、世界各地で生産・販売されるマツダ車の品質向上に取り組んでいきます。

※1 品質管理および品質保証の国際規格。
※2 マツダデメヒコビークルオペレーション(2014年1月に操業開始した車両工場)。
※3 マツダパワートレインマニュファクチャリング(タイランド)Co.,Ltd.(2015年1月に操業開始したパワートレイン工場)。


ISO9000シリーズ取得歴
  • ■1994年:ISO9002※4取得(国内自動車メーカーとして初)
    対象:本社工場、防府工場生産車
  • ■1996年:ISO9001取得
    対象:設計・開発、製造、カスタマーサービス領域
  • ■2001年:ISO9001対象領域を拡大
    対象:用品、KD、商品企画、デザイン、AAT※5、特装車(TESMA)など
  • ■2007年:ISO9001対象領域を拡大
    対象:CMA※6、CFME※7
  • ■2015年:ISO9001対象範囲を拡大
    対象:MMVO、MPMT

※4 製品やサービスの品質を保証するための国際品質保証規格。
※5 オートアライアンス(タイランド)Co.,Ltd.。
※6 長安マツダ汽車有限公司。
※7 長安フォードマツダエンジン有限公司。

1. 新商品の品質つくり込み

お客さまの多様なニーズに応え、より大きな信頼・喜び・感動を感じていただくため、商品の企画・開発段階における開発品質から、商品をお届けするまでの量産品質まで、一貫性を持った品質のつくり込みに取り組んでいます。

品質つくり込みの確実な実行

商品の性能と信頼性のさらなる向上とともに、環境対応も含めた新技術の品質レベルの向上のため、設計段階(企画・開発)からモノづくり段階(購買・車両生産・ 物流・サービス)まで一貫した「プロセス保証」に重点を置いて品質つくり込みに取り組んでいます。お客さまの要求や期待を正しく理解した上で、機能/性能を保証するための特性を明らかにしながら設計からモノづくりの各段階まで維持・管理できる仕組みを構築しています。
さらに、お客さまに、商品を通じて「走る歓び」を感じていただくために、「走る歓び」を体現する機能や性能を、お客さまがクルマに乗る前から走り出した後までのシーンごとに明確にし、ばらつきがない品質をつくり込んでいく取り組みを強化しています。

重要特性を軸にした一気通貫でのプロセス保証

重要特性を軸にした一気通貫でのプロセス保証

グローバル品質保証

海外生産拠点においても国内生産車と同等の品質の商品をお客さまにお届けするために、海外を含む各生産拠点やディストリビューターと各種品質情報や活動プロセスを共有し、各拠点の仕事の質向上を図るなど、グローバルで品質を保証する体制を確立し、取り組んでいます。

<人材の育成>

現地で品質のつくり込みに携わる人材を育成するため、マツダのモノづくりの考え方や取り組みを現場現物で実践できるように、従来の「支援する」体制から「育てる」体制に移行させ、日本での研修の実施や熟練スタッフによる現地での指導を行っています。

グローバル人材育成の取り組み

グローバル人材育成の取り組み

出荷以降の品質保証強化

工場出荷時の高い品質を維持した状態でお客さまにお届けするため、生産拠点から国内販売会社・海外ディストリビューターまでの物流工程(流通センター、ポートなど)において、国内・海外の統一基準として物流品質保証体系の整備・強化を継続的に進めています。
2015年度は、海外のポートにおける品質検査力をさらに高めるため、社内で認定を受けた監査担当者がお客さま視点で品質状況把握を行う品質監査制度をグローバルに導入しました。お客さまが実際に使うシーンなどを想定しながら品質保証と改善を行っています。


TOPICS

海外生産拠点における品質領域のリーダーを育成

海外生産拠点のリーダー育成を目的として、車両品質評価のスキル向上のための研修をマツダ本社で実施しています。各参加者の課題や成長のポイントを事前に確認・把握し、業務内容や評価の手順を教えるだけではなく、目的や背景を理解し広い視野で業務を遂行できる人材育成を促進しています。各拠点のリーダーが一堂に会することによってお互いが研鑽し合い、仕事に対する意欲を高めることを狙いの一つとしています。



TOPICS

品質・生産部門が連携した「監査確認活動」

中国・南京にあるエンジン生産拠点CFME※8では、2007年の操業開始以来、さまざまな品質向上活動に取り組んでいます。2013年からは、「人間行動の質を高め、それによりモノづくりの品質を高める」ことを目指し品質・生産部門が連携し「Daily Audit(監査確認活動)」を推進しています。
この活動は、品質部門リードのもと各生産部門と協力して各生産ラインのチェックシートを作成し、それに基づいて一人ひとりが現場・現物で確認することを繰り返しています。例えば「部品の置き方」「手袋の交換頻度」など、一見些細な事柄でも見逃さずに改善を積み重ね、今では「自分発」の改善活動も増えています。2年間の活動の結果、品質・生産部門が協力して問題解決するという風土が根付くとともに、課題の半数以上が改善し、エンジンの品質・精度は大幅に改善しています。
今後も全員参加でさらに品質向上を目指します。

※8 長安フォードマツダエンジン有限公司


2. お客さまの期待を上回る品質の実現

お客さまのニーズに応えられるよう、常に国内・海外の市場情報や品質情報を収集しながら、お客さまの声に真摯に耳を傾け、迅速な品質改善と今後発売する商品の品質向上強化に取り組んでいます。

迅速かつ網羅的な品質改善

世界中のお客さまからいただいた声を網羅的に収集・管理し、マツダグループ一丸となって確実かつ迅速な品質改善に取り組んでいます。
その取り組みとして、お客さまや国内販売会社や海外ディストリビューターから収集した全ての品質情報を、本社のサービス部門、開発部門、製造部門など関係部門が協業し、日々改善活動の進捗状況を確認するなど、確実で迅速な品質改善を加速させています。

品質改善の早期化

品質改善の早期化

リアルタイムな情報収集

リアルタイムな情報収集

お客さまが感じる期待や不満への取り組み

お客さまが感じる「こういう機能があったら良いのに」「ここが使いにくい」という期待や不満に応えることは、品質改善の重要な要素です。マツダは、お客さまの期待や不満にきめ細かく対応するため、外部調査結果の活用や独自の市場調査を行い、グローバルに年間23万名を超えるお客さまからの期待や不満の声を積極的に収集しています。それらに基づき、早期発見、早期解決の考えの下、開発・生産・品質・カスタマーサービス部門が一体となって市場品質問題の解決や改善に取り組んでいます。また、お客さまの声を新型車開発に反映し、期待を超える商品をお届けできるよう努めています。
お客さまに商品や新たな機能を快適にお使いいただくために、販売・カスタマーサービス・品質部門が連携して商品や新機能を説明する資料に反映する取り組みを行っています。

商品や新たな機能を快適にお使いいただくために取り組んだ事例

【国内】
インターネットを利用した電子取扱説明書導入。知りたい情報を容易に検索し、情報を得られるようにできる仕組みを開発。

【海外】
中国では、問い合わせの多い機能の使い方についてソーシャルメディアで案内することに取り組んでいます。


<調査・分析の事例>
  • ■ マツダ独自の市場調査に基づくお客さまの声の収集
  • ■ 第三者機関を活用した市場調査
  • ■ マツダ独自に開発したアンケートの実施
  • ■ ソーシャルメディア上のお客さまの声の分析

お客さまの安心・安全を最優先とした迅速なリコールへの対応

品質の中でも、特にクルマの安全品質は全てに優先して対応すべきことと考えています。マツダでは安全に対する厳しい基準を設け、お客さまに安心してお使いいただけるクルマづくりを行っています。さらに、国内・海外の販売会社と連携し、迅速な品質情報の収集と現場現物での調査・品質改善活動に取り組んでいます。
リコール(製品の回収・無料修理)については、お客さまの安心・安全を最優先に各国・各地域の販売会社※9と共に、その必要性を判断し、対象となる国の法規に従って適切に実施しています。国内については、リコール情報を公式ウェブサイト※10で適時開示し、お客さまのクルマがリコールに該当するか検索できる機能を設けるなど、利便性向上に努めています。

リコール対応の手順(概要)
  • ■ 各国の法規と手順にのっとった当局への届け出
  • ■ ダイレクトメール・電話などでお客さまへのお知らせ、店頭でのご説明
  • ■ 公式ウェブサイトにおけるリコール情報の開示(国内)

※9 各国の販売会社情報
※10 国内のリコール情報


VOICE

世界一の品質を目指し品質改善を着実に進めます

商品品質問題の再発防止を担当しています。
品質向上のためにはモノづくりに関わる全ての人の行動が関係するため、人づくりが不可欠です。
このため、技術的な課題にとどまらず、人・組織(マネジメント)・風土面まで掘り下げた根本的な対策につなげることを目指し、「あるべき姿」と「実態」との相違の可視化を進め、関係者で共有しています。
要因一つひとつを掘り下げ対策を考えていくことは根気のいる仕事ですが、お客さまの笑顔のため、開発や生産などの関係部門とともに世界一の品質を目指し、改善を着実に進めます。

品質本部 品質保証部
越智 文郁


3. お客さまの笑顔のために考え、行動できる人づくり

お客さまに喜んでいただくことを目指し、従業員一人ひとりが自ら考え、行動できる人材となるため、お客さま志向の風土・マインドの醸成を重視しています。具体的には、品質意識啓発活動、品質管理教育、QC(Quality Control)サークル活動などにマツダグループ全体で取り組んでいます。

主な活動

品質意識啓発活動

全従業員が討議を通じて得た新たな気付きによって、品質意識と行動の質を高め、ブランド価値の向上につなげていく「品質ミーティング」を定期的に実施しています。2015年度は、「お客さまの期待に応えるために」をテーマに、「新型ロードスターの量産における理想のデザインの具現化」「商品取扱説明書の電子化」など、挑戦的課題に取り組んだ社内の活動事例を共有しました。従業員一人ひとりが自らの業務や取り組み姿勢を振り返り、「夢を持って挑戦し続けるために大切なことは何か」「どのように行動を変えていくか」を考え、話し合いにより共有し、業務に反映することを目指す取り組みを行いました。

品質ミーティング

品質ミーティング

品質管理教育

お客さま視点で自ら問題を発見して解決し、継続的改善ができる人材を育成することを目的として、マツダ社内をはじめ、国内・海外のグループ会社従業員を対象に、従業員の職種や階層に応じた教育コースを設定し、社内講師による品質管理教育を実施しています。

品質管理教育一覧

  コース 内容
 1

新入社員向け品質プログラム

配属後、業務を進める上で大切な基本的考え方(顧客志向、継続的改善)を理解する。

 2

問題解決ストーリーコース

問題解決の考え方と進め方、基礎的な手法を理解する。

 3 品質管理初級コース

問題解決の考え方と進め方、基礎的な手法を理解して自業務の課題に適用し、品質向上の実践力を身に付ける。

 4 品質管理中級コース

問題解決の考え方と進め方、専門手法を理解して自業務の課題に適用し、品質向上の実践力を身に付ける。

 5

係長・主任向けQuality向上セミナー

あるべき姿の明確化とその実現に向けた考え方を理解し、行動に生かす。
マツダQCサークル活動

職場での品質向上を図るため、マツダ社内をはじめ、サプライヤー、販売会社、海外生産拠点でQCサークル活動を実施しています。毎年、マツダ本社においてオールマツダQCサークル大会を開催し、品質改善活動の成果発表を行っています。中国、タイ、メキシコなどの海外拠点のサークルも招待し、グローバルな大会へと進化させています。2015年は、オールマツダQCサークル大会の優秀サークルが、QCサークル全国大会にて感動賞を受賞するなど社外から高い評価を得ています。

オールマツダQCサークル大会

オールマツダQCサークル大会

従業員を対象とした試乗会

全ての領域の従業員がマツダの商品やモノづくりの考え方に対する理解を深め、ステークホルダーの方々に対して、自分の言葉で説明できるようになることを目指した研鑽(けんさん)活動を行っています。試乗体験を中心としたこの活動は、全ての領域の従業員が、商品の特性のみならず、開発者の想いや哲学に至るまで理解を深めることを重視しています。2014年度から本社(広島)の全従業員を対象範囲に開始したこの活動は、2015年度に関東の拠点、防府工場など本社以外の国内拠点に拡大しました。2016年度はメキシコなどの海外拠点にも対象範囲を拡大する予定です。

4. 品質向上の取り組みの成果

品質向上に向けた取り組みの結果、世界各国で高い評価を受けています。

2015年度(2015年4月〜2016年3月)の成果

外部指標名 車種&評価 主催者
米国 2015年初期品質調査(IQS)※11

MX-5(ロードスター) : 第1位
Mazda5(プレマシー) : 第3位

J.D.パワー
米国 2015年自動車商品魅力度調査(APEAL)※12 CX-5:第1位
Mazda6(アテンザ): 第1位
J.D.パワー
米国 Recommended 取得※13 6モデル取得
Mazda3(GT、Touring) 、Mazda6、CX-3、CX-5、MX-5
コンシューマーレポート社
中国 2015年初期品質調査(IQS)※14 FAW-Mazda : Mass Market
ブランド第3位
J.D.パワー
中国 2015年初期品質調査(IQS)※14 Mazda6(アテンザ): 第3位 J.D.パワー
中国 2015年自動車耐久品質調査(VDS)※15 Mazda3 Xingcheng(アクセラ) : 第2位
Mazda6(アテンザ) : 第3位
J.D.パワー
タイ 2015年初期品質調査(IQS)※16 Mazda2(デミオ) : 第1位
CX-5 : 第2位
Mazda3(アクセラ) : 第3位
J.D.パワー

※11 J.Dパワー 2015年米国自動車初期品質調査SM(IQS)。84,000人以上の新車購入者もしくはリース契約者の回答による。調査実施時期は2015年2月から5月。
※12 J.Dパワー 2015年米国自動車商品魅力度調査SM(APEAL)。84,000人以上の新車購入者もしくはリース契約者の回答による。調査実施時期は2015年2月から5月。
※13 コンシューマーレポート社が行う自動車評価で、性能、安全性、信頼性の視点で評価し、一定以上の評価で「Recommend」が取得できる。
※14 J.Dパワー・アジア・パシフィック 2015年中国自動車初期品質調査SM(IQS)21,700人以上の新車購入者の回答による。調査実施時期は2015年4月から8月。
※15 J.Dパワー・アジア・パシフィック 2015年中国自動車耐久品質調査SM(VDS)。新車から3年以上の所有者17,500人以上の回答による。調査実施時期は2015年5月から9月。
※16 J.D.パワー・ ア ジア・ パシフィック 2015年タイ自動車初期品質調査SM(IQS)。4,800名以上の新車購入者の回答による。調査実施時期は2015年4月から9月。
 その他各国におけるJ.D.パワーおよびJ.D.パワー・アジア・パシフィック実施の調査の詳細は、J.D.パワーグローバルサイトにて、ご確認いただけます。


TOPICS

「100−1=0」100%の品質を目指す“クルマづくり”

「クルマ100台のうち、1台でも不良があればすべて無に帰す。なぜなら、お客さまにとってその1台は100分の1ではなく、唯一無二の1台だから」という考え方の下、お客さまの1台に100%の品質を目指す強い思いが「100−1=0」という言葉には込められています。
マツダでは“お客さまの1台を大切にするクルマづくり”を追求し、ゼロディフェクト(無欠陥)を実現した上で、マツダブランドの特色である「走る歓び」を体現する「魂動(こどう)デザイン」、「優れた環境・安全性能」などについて、お客さまの期待を超える価値提供を実現できるよう取り組んでいます。

お客さまにお届けすべき
「マツダブランド価値」のつくり込み