CSR

産学官連携活動

マツダでは、社外からの新たな知見や視点を得て事業課題を解決し、広く社会に貢献していくことを目的として、産学官連携事務局を組織化し、官公庁・大学との連携を進めています。
活動を見える化し、官公庁や大学と共有することで、最大限の効果を目指して日々活動しています。加えて、産学官連携を通じた従業員採用、人材育成、人材輩出で地域に貢献しています。

世界最先端の国家プロジェクトや研究機関と共同研究

社外の世界最先端の国家プロジェクトの受託や研究機関と共同研究を行い、自動車業界が直面する社会課題の解決に取り組んでいます。

関係官庁・機関 プロジェクト名 内容

経済産業省/(国研)新エネルギー・ 産業技術総合開発機構/新構造材料技術研究組合

革新的新構造材料等技術開発※1

自動車などの輸送機器のCO2排出量削減のための抜本的な軽量化の構造材料および接合技術等の技術研究開発。

経済産業省/(国研)新エネルギー ・ 産業技術総合開発機構/未利用熱エネルギー革新的活用技術研究組合

未利用熱エネルギーの革新的活用技術研究開発※2

熱エネルギーとして大気中に放出されている未利用エネルギー※3を効率的に活用するための研究開発。

※1 革新的新構造材料等技術開発
※2 未利用熱エネルギーの革新的活用技術研究開発
※3 国内で民生(市民生活)、産業、運輸分野で消費されるエネルギーのうち使われない熱エネルギーとして大気中に放出されているもの。

広島における産学官連携

広島県を中心に開発・生産拠点をもつマツダは地域経済・地場企業との連携は重要と考えています。その一環として、中国経済産業局・広島県・広島市などの官公庁、(公財)ひろしま産業振興機構および広島大学を交えた6団体で連携し、自動車関連の地場企業への貢献、地域活性化や地方創生活動に取り組んでいます。2015年1月、2030年産学官連携ビジョンを定め、6団体などで協働し、地場企業支援の新しい枠組みと次世代の自動車社会の検討などについて産学官で連携しています。


2030年 産学官連携ビジョン
  • ■ 広島を、自動車に関する独創的技術と文化を追い求める人々が集まり、世界を驚かせる技術と文化が持続的に生み出される聖地にする。
  • ■ 産業・ 行政 ・ 教育が一体になり、イノベーションを起こす人財をあらゆる世代で育成することにより、ものづくりを通じて地域が幸せになる。
  • ■ 広島ならではの産学官連携モデルが日本における「地方創生」のリードモデルとなり、世界のベンチマークとなる。

ひろしま自動車産学官連携推進会議の発足

2030年産学官連携ビジョンの実現を推進することを目的として、2015年6月に「ひろしま自動車産学官連携推進会議」(以下、「ひろ自連」)を発足しました。「ひろ自連」は3つの委員会と4つの専門部会を設置し、「2030年のありたい姿」「2020年の目標」「施策」「ロードマップ」をそれぞれ策定し、具体化に向けた活動を開始しました。具体化した内容は、2016年1月と7月に「ひろ自連」代表者会議で進捗を報告し、委員会と専門部会が2030年に目指す姿に向けて着実に進んでいることが確認されました。


「ひろしま自動車産学官連携推進会」

委員会

「イノベーション人財育成委員会」
「地場サプライヤー活性化委員会」
「運営企画委員会」

専門部会

「モデルベース開発専門部会」
「内燃機関専門部会」
「感性専門部会」
「エネルギー専門部会」


サプライヤ−/大学からの技術提案会の実施(行政機関との連携)

サプライヤー、大学、公設試験研究機関とのニーズとシーズのマッチングを目的として、地域の行政機関と連携した技術提案会を開催しています。2015年度は長野県でのニーズ発信会、技術展示会を実施し、地域との連携を強化しました。

大学との連携

さまざまな分野で大学との連携を強化し、より高い視点・広い視野で領域課題を解決し社会に貢献していくことを目指しています。

大学名 提携内容 2015年度成果
広島大学

2011年2月※4に包括的連携協定を締結し、開発・生産や企画・経営 ・マーケティングなどの社会科学分野、人材交流・育成など、大幅に連携範囲を拡大。

■ 工学・理学・社会科学の共同研究を幅広く実施。
■ 「精神的価値が成長する感性イノベーション拠点」の活動継続。
■ 共同研究に連動した形で11名のインターンシップ生を受け入れ、企業活動の中で課題解決を経験することで骨太エンジニアとしての基礎を学ぶ場として提供。※5
九州大学

2011年5月に「次世代自動車技術」に関する組織対応型連携契約を締結。
研究開発業務の強化と学術研究 ・ 教育活動の活性化で連携。

■ 工学・理学を中心とした幅広い共同研究を実施。
■ 共同研究にあたっての研究会や勉強会を実施。
近畿大学

2012年12月に包括的研究協力に関する協定を締結。
産学連携による最先端の研究開発の強化および地域産業の技術力強化で連携。

■ 「研究協力推進委員会」を開催し、共同研究の進捗や連携強化について、具体的な施策を議論。
兵庫県立大学

2016年5月に大型放射光施設Spring-8を活用した共同研究契約を締結。
放射光による分析手法を活用した材料・ものづくり技術の革新で連携。

東京工業大学

首都圏の大学との連携強化の第一歩として、2013年8月に東京工業大学の産学連携会員制度に加入。

■ 技術相談会や共同研究を実施。
■ 先端技術フォーラムのポスターセッションに参加し技術交流を実施。
■ 人間工学専門の教授を講師とするワークショップをマツダR&Dセンター横浜で開催。

※4 2011年2月以前は自動車先進技術領域で研究協力。
※5 マツダ全体では106名受け入れ。

国際標準化機構を通じた連携

マツダは(一社)日本自動車工業会の一員として、日本におけるITS(高度道路交通システム)の推進活動に参加しています。また、ITSに関する国際標準化機構ISO/TC204の中で、走行制御システムを扱うワーキンググループ(WG14)は、日本の(公社)自動車技術会が事務局となっています。そのコンビーナ(WG国際議長)を2013年よりマツダが引き受け、衝突軽減ブレーキなど、各種安全運転支援システムに関する国際標準の策定を推進しています。