CSR

自動車メーカーとの連携

提携戦略の推進

マツダブランドの強化のため、商品、技術、地域ごとに最適な提携戦略を推進しています。
2015年度はマツダデメヒコビークルオペレーションにおけるトヨタ自動車(株)向け車両生産、および、本社工場におけるフィアットクライスラーオートモービルズ(FCA)向け車両生産を開始しました。また、2015年5月に、トヨタ自動車(株)と経営資源の活用や商品・技術の補完など相互にシナジー効果を発揮しうる継続性のある協力関係の構築に向け基本合意しました。検討委員会での活動を通じて、相互理解を深化させ中長期視点での協業検討を進めています。

提携戦略

提携戦略

内燃機関の燃焼技術および排出ガス浄化技術の基礎・応用研究

マツダは日本の自動車業界における新たな共同研究組織「自動車用内燃機関技術研究組合(AICE※1)」に参加しています。AICEは自動車メーカー各社で共通な課題について、自動車メーカーおよび大学・研究機関で基礎・応用研究を実施し、その成果を活用して各企業での開発を加速することを目的として2014年4月1日に設立されました。マツダはAICEへの参加を通じて、自動車のさらなる燃費向上・ 排出ガスの低減に向けた、内燃機関の燃焼技術および排出ガス浄化技術開発に取り組んでいます。

※1 Research Association of Automobile Internal Combustion Enginesの略。組合員は国内自動車メーカー9社および2団体(2015年4月現在)。

サプライヤーとの連携

サプライヤーと連携した技術開発

開発初期の段階よりサプライヤーと連携し、商品・技術開発を進めています。
このため、中長期的な経営戦略や、販売・生産に関する情報の早期提供に努め、コミュニケーションを密に行っています。クルマに求められる機能が高度化・多様化することで車両の構造や制御システムが複雑化する中、限られたリソースで迅速に開発し続けるため、開発そのものを机上で効率良く行う「モデルベース開発」をサプライヤーの技術を活用し進めています。

システム基盤の開発・運用の効率化

マツダではグローバルに適用するシステム基盤を開発し、開発・運用の効率化を進めています。
開発手法を刷新し、ビジネスのスピードに迅速に対応することを目指しています。これらをアイ・ビー・エム、オラクルなど先進のIT技術を有するサプライヤーと協業して推進しています。

地場サプライヤーと連携したモノづくり力向上活動

広島県および近隣の地場サプライヤーに対して、「J-ABC活動(Jiba[地場]Achieve Best Cost)」を2004年より実施しています。これは、マツダ従業員がサプライヤーの工場を訪問して、マツダ生産方式の考え方を基本にモノづくりの無理・無駄・問題点を抽出し、改善策の検討・実施に協働で取り組むものです。また、マツダで推進している「モノ造り革新」における製造現場領域のモノづくり体質の強化も担っています。生産性の向上にもつながり、年間20〜30億円の生産コスト削減を実現しています。

2015年度のJ-ABC活動の実績

活動例 目的 取り組み 2015年度の成果
協働改善活動 稼働改善、サイクルタイム短縮、物流改善(2004年より実施)

24社49工場に、延べ約2,000回/年訪問し、協働改善活動を実施。

53回の成果報告会を開催。拠点中心の活動から全社活動への移行を推進。
J-ABCからくり改善®※2道場 お金をかけない、創造性に優れた、楽しい作業改善(2006年より実施) からくり作品の考案・製作能力の向上を目的とした座学、現地指導会などの実践プログラムを実施。

10社15名の受講生が卒業。
優秀作品は、マツダ本社工場からくり展、からくり改善®くふう展へ積極的に出品。

J-ABC保全道場 設備停止や機能低下の未然防止(2010年より実施) 異常感知、対応処置能力の向上を目的とした座学、現地指導会や実践プログラムを実施。

広島 ・ 防府地区で2回/年開催。2015年は4社4名の受講生が卒業。
卒業生/工場長がリードして自主保全活動を14工場で自主展開。

J-ABC大会 J-ABC活動方針、優秀事例などを共有し、相互研鑽(けんさん) (2005年より実施) 全参画企業が参加し、事例発表・表彰などを実施。

2015年大会は、地場サプライヤー370名/50社、マツダ100名、計470名が参加。

※2 「 からくり改善®」は、(社)日本プラントメンテナンス協会の登録商標。

海外生産拠点・現地サプライヤーと連携したモノづくり力向上活動

グローバル生産体制の再構築に伴い海外生産拠点の重要性が増す中、現地サプライヤーと共に品質向上・生産性改善の取り組みを進めるため、モノづくり力向上活動に取り組んでいます。
国民性や文化の違いを尊重し、現場の改善活動を継続的に推進するために重要なポイントを把握しつつ、J-ABC活動で培ったノウハウを展開しています。現地の生産拠点およびサプライヤー双方に改善活動を推進するリーダーを育成し、サプライヤーの改善活動を推進する体制を構築しています。今後もサプライヤーと連携し、継続的に活動を広げる予定です。

タイにおけるA-ABC活動

オートアライアンス(タイランド)(AAT)において、2013年2月、A-ABC活動(ASEAN Achieve Best Cost)を開始しました。現地サプライヤー7社と共に、マツダのJ-ABC活動担当者3名およびAATの推進担当者3名が推進役として参加し活動を進めています。この活動による品質・生産性・コストへの貢献が他サプライヤーにも徐々に認知され、2016年現在9社まで拡大しています。活動は各サプライヤーのあるべき姿を描き、その実現へ向けて現状把握・分析、改善案の発掘・実施を進め、最後に成果報告をする構成で、年2回のサイクルで開催しています。また、年1回A-ABC大会を開催し、相互交流・情報交換を進めています。そこで最優秀賞を受賞したサプライヤーの代表は、10月に開催するJ-ABC大会で優秀事例発表を行います。すでに、活動リーダーを務めた3名の代表が、マツダを含めた日本企業のマネジメント、J-ABC推進メンバー約300名の前で堂々とした発表を行いました。

タイにおけるA-ABC活動

タイのA-ABC大会の風景

メキシコにおけるM-ABC活動

マツダデメヒコビークルオペレーション(MMVO)において、2015年よりM-ABC活動(Mexico Achieve Best Cost)を開始しました。マツダのJ-ABC活動担当者1名およびMMVOの推進担当者2名が推進役として現地サプライヤー2社と活動を進めています。2016年3月に第1回成果報告会を開催し、安定品質・安定供給に繋がる成果を挙げました。2016年5月より新規2社が加わり現在4社で活動中です。現地の推進・活動メンバーを「ナショナルスタッフ」と呼び、「ナショナルスタッフが自主自律的に運営できる」状態を目指しています。そのために、MMVO、サプライヤーの日本人マネジメントが共に汗を流しながら自律を促す取り組みを進めています。

メキシコにおけるM-ABC活動

メキシコにおけるM-ABC活動